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【競馬評論家・田原基成】京都金杯の予想(2018)

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競馬予想の魅力に取り憑かれ10年以上。ファンにその魅力を伝え続ける「競馬ストーリーテラー」。予想に対して謎ときに近い魅力を感じており、ローテーション・血統の分野では競馬本を執筆するほど。また、先につながる視点や情報を予想に組み込んでいることから「見ているだけで勉強になる」と評判で、単発にとどまらない長期的な目線での予想力向上に一役買う。本では伝え切れなかった部分を余すことなくお伝えします。

パッと馬柱をみた瞬間、まず惹かれたのはレッドアンシェル。

春はテンに行けない部分もあったが、ひと夏を越したことでそれも解消。大幅に馬体を増やしつつも、上がり3F33秒台の切れ味を失わなかった点は評価すべきだ。京都芝外回りは2歳時に勝利実績あり。もっとも不安の少ない人気馬と判断できる。

例年、京都芝は前残りのイン有利馬場になりやすい。京都金杯はその繰り返しといっても過言ではなく、昨年も1-3枠に入った馬で上位独占。一昨年も内枠が穴をあけ、3年前に至っては馬番4-1-2と内枠ボックスで的中してしまうレベルだった。競馬はシンプルに考えたほうが上手くいく場合もあるが、その典型的なレースと言えるだろう。

……が、私には気がかりなことがある。

昨秋の京都芝だ。

有馬記念やホープフルS、東京大賞典など直近のGIに記憶が上書きされてしまってはいけない。私たちは昨秋、どんなことを思って毎週末を迎えていただろう?

「また雨か……」
「今週も雨か……」
「GIぐらい良馬場で迎えてくれよ……」

嘆きにも似たフレーズが、どこかしこから聞こえていたのではないだろうか。

壊滅的なダメージを受けた京都芝は時計を要し、外差し傾向を強固なものとした。そこからたった1カ月でどの程度の回復が見込めるのか……。京都芝は野芝に洋芝をオーバーシードした状態で施行される。気温の低い冬における芝の生長は春・秋のそれと比較すると議論の余地すらない。

展開はどうか。

騎手心理の深いところまでは読み切れないが、このレースには「行けたら行く」馬を3-4頭ほど見つけることができた。実生活における「行けたら行く」の確度は私調べでは50%が良いところ。しかし、歴史が証明してきた先行有利のレース傾向はその確度を引き上げる。少なくともあえて控える意味などない。

外差し馬場が継続されている可能性。
スローを想定できないメンバー構成。

以上を踏まえ、今年の主役にはクルーガーを指名する。

注目すべきは2走前の富士S。戦前の低評価を覆し3着に食い込んだレースだが、当時掲示板内を確保した馬のその後が凄いのひと言。

・エアスピネル→マイルCS2着
・イスラボニータ→阪神C1着
・レッドアンシェル→リゲルS1着
・ペルシアンナイト→マイルCS1着

そのメンバーで上がり3F最速の脚を使い3着に入ったクルーガー。勝ち切るには馬場と展開の助けが必要かもしれないが、秋2戦のパフォーマンスは素直に受け止めるべきだろう。たとえ高速馬場になったとしても、京都芝1600mで最速の持ち時計を誇る同馬にとってマイナスではない。

相手本線はレッドアンシェル。秋以降の充実ぶりに加えて京都芝外回りは1戦1勝と適性は十分だ。

【京都11R 京都金杯予想の印】
◎13 クルーガー
〇7 レッドアンシェル
▲5 カラクレナイ
△11 キョウヘイ
△2 ラビットラン
△9 ブラックムーン
△3 マイネルアウラート

【3連複/フォーメ】13-7,5-7,5,11,2,9,3(9点)

(2018年1月執筆)
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※編集部注釈
2018年・京都金杯
1着ブラックムーン
2着クルーガー
3着レッドアンシェル

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