Produced by 競馬のカリスマ

価値基準

【競馬評論家・田原基成】香港C予想(2016)

この記事を書いた人

競馬予想の魅力に取り憑かれ10年以上。ファンにその魅力を伝え続ける「競馬ストーリーテラー」。予想に対して謎ときに近い魅力を感じており、ローテーション・血統の分野では競馬本を執筆するほど。また、先につながる視点や情報を予想に組み込んでいることから「見ているだけで勉強になる」と評判で、単発にとどまらない長期的な目線での予想力向上に一役買う。本では伝え切れなかった部分を余すことなくお伝えします。

世界を制したモーリスと、エイシンヒカリ。

このレースを最後に現役生活に別れを告げると発表された2頭だ。

ラストランについて、それぞれの競馬ファンに思い出があるだろう。
ちなみに私が有終の美を飾った馬は? と聞かれて真っ先に浮かぶのはステイゴールド。
「背中に羽が生えているようだった」と武豊が語った極上の切れ味は、
20回目の挑戦となるGIで悲願の勝利をたぐり寄せた。
“大団円”という言葉がこれほど似合う馬が、かつていただろうか。

2年連続の年度代表馬に向け、勝利がほしいモーリス。
前年度覇者として、自分の型を貫くであろうエイシンヒカリ。
有終の美を飾りたい2頭がいることを承知で、私はこの馬に本命を託す。

馬番5番、7番ゲートを引いたステファノス。

富士Sの勝利が隠れ蓑になっている印象だが、
この馬はなかなかのシルバー・ブロンズコレクターだ。
加えて毎回のように受ける枠順、展開、馬場による不利……
勝負事には“ツキ”も大事だが、それに見放されている感がある。
だからこそ、世界の舞台で輝きを放つ姿に期待したい。

昨年の香港Cでは惨敗を喫している。
しかし、シャティン競馬場ではクイーンエリザベス2世Cでの2着がある。
決してこなせない条件ではないはずだ。

迷いはない。

ステファノスが私の本命だ。

相手本線にはモーリスを。

個人的な印象では、2000mのGIを獲りにきた前走がメイチの仕上げ。
それでも香港の芝に適したパワーを兼ね備えている点、
何より転厩して以降一度も連対を外していない安定感は魅力だ。

エイシンヒカリがやることは決まっている。

1番ゲートを引き当てたことで思考はクリアなものとなった。
“行くだけ行って、負けたら仕方がない”という考えだ。
自分の型にハマッたときの強さは折り紙つきで、
近2走の結果だけで見限ることはできない。

コース適性ならデザインズオンロームも侮れない。

この舞台で行われた香港ゴールドCを2015・2016年と連覇。
2015年勝利時のパートナーで日本でもお馴染のJ.モレイラを背に、
日本馬斬りというシーンも想定したいところだ。

その他ピックアップしたいのはエリプティク。

香港は初参戦となるが、欧州特有のタフな馬場はこの舞台と通ずるものを感じる。
未知の条件だからこそ、その可能性に賭けるだけの価値はあるはずだ。

【香港Cの印】
◎5 ステファノス
〇2 モーリス
▲1 エイシンヒカリ
△3 デザインズオンローム
☆9 エリプティク
△4 ブレイジングスピード
△6 ラブリーデイ

※上記番号は馬番

【買い目】
5→2.1.3.9→2.1.3.9.4.6(3連複フォーメーション14点)

【その他レースでの注目馬】

・香港スプリント レッドファルクス
芝・ダート、距離問わず3連勝中のオールラウンダー。
カテゴリは違えど、アグネスデジタルを彷彿とさせる戦績を残している。
適応力の高さは海外競馬で大きなアドバンテージと言えるだろうし、
さらに連勝を伸ばしたとしても何ら不思議ではない。

(※2016年12月執筆)

-----------

-価値基準
-, ,