寺井千万基の予想

【VIP】元調教助手・寺井千万基 変わるとすれば滞在効果がプラスとなる今回しかない

どうも、寺井千万基です!

土曜日に出走した鮫島厩舎のウインインペリアルは、レース間隔をとったこともよかったが、初めて装着したパシュファイヤー(砂や土の塊が目に直撃するのを防ぐ馬具)も効果てきめんだった印象や。砂を被っても我慢が効いて追走できていたし、そのぶん最後にも差し返す余力があった。もちろん、抜群のタイミンで先団にとりついた松山の好騎乗もあったればこそや。
ただ、昨日の記事の中で、僕がわざわざ馬具装着について触れたのは、やはり一番効果が見込めるのは装着した初戦だから。装着しても効果がないこともあるし、また装着してしばらく経ってしまうと(馬が慣れて)効果が薄れることもあるが、新聞などで"追い切りではじめて〇〇を装着したけど効果がありそう"というコメントが出ていたら要注意。一変があるかもしれないから、近走の成績を度外視して、狙ってみるのも面白いと思うで。
逆に、去勢は効果が出るまでに時間が掛かることが多いから、放牧明け初戦にとびつくのはあまりオススメできない。


◆札幌11R・クイーンステークス(GIII)

このレースのポイントは、別定戦でGIホースと重賞未勝利馬がほとんど変わらない斤量で対戦すること。
もちろん、実績馬のほうが有利なことは言うまでもない。ただし、牝馬は基本的に格よりも調子を重視すべきやから、実績、調子のバランスを見て最終的な判断をしなければならない。

実績最上位のソウルスターリングは、ご存知のとおり昨秋からの成績が下降気味。サンプルが少ないから判断が難しいが、同じフランケル産駒のミスエルテのスランプぶりを見てしまうと、一度リズムを崩してしまうと復活が難しいようにも思える。上位人気に支持されることを考えれば、今回は少し評価を割り引いて様子見をするのが妥当かもしれん。

ただ、不調の原因がメンタル面にあるとすれば、変わってくるとしたら滞在効果がプラスになる今回やと思う。
この馬は美浦で入念に乗り込まれた後、先週から札幌入り。その後は藤沢和厩舎らしく、芝コースで併せ馬を消化してきた。この調整の狙いは、間違いなく滞在効果で馬を落ち着かせることにある。厩舎の専属といってもいい北村宏が、ほとんど付きっきりで熱心にケイコをつけていることも好印象や。専属ではない(主戦だった)ルメールでは、これほどまでにベッタリとケイコに付き合うことはできない。
滞在効果で馬が落ち着き、北村宏の付きっきりのケイコが奏功すれば、ここで復活があっても驚けない。むしろ、ソウルスターリングを狙うとしたらここしかないと思うで。
僕は現役の時から藤沢師の優れた手腕には感嘆させられっぱなしやったから、今回はこの馬の復活劇に期待してみようと思う。

いっぽう、もう1頭のGIホース・ディアドラは、2000mまでなら崩れ知らず。
ここを叩いて札幌記念参戦っちゅう青写真があるみたいやから、陣営にしてみれば、ここを勝って弾みをつけたいことろやと思うで。ただ、その分、仕上げには余裕があるはず。背水の陣で臨むソウルスターリングとは対照的や。

もちろん、レースはこの2頭の一騎打ちが濃厚やと思う。

GIホース2頭以外では、斤量51キロの3歳馬リバティハイツが面白そう。
陣営も"減っていた馬体を戻すことを考えて、滞在で臨めるこのレースを選んだ。GI馬2頭には一目置くけど、この馬もGIIウイナーだからチャンスはあると思って期待しているよ"っちゅうてたで。


◆新潟11R・アイビスサマーダッシュ(GIII)

夏の定番となった新潟名物の直線レース。このレースを見ると、いよいよ夏本番を感じるっちゅう競馬ファンも多いんじゃないかな?

このレースのポイントのひとつは、馬場が一番いい外ラチ沿いをとおること。そして、もうひとつは暑い時期のレースらしく、牝馬が好成績を挙げていること。

この2つの点を考慮すると、おあつらえむきの8枠15番を引き当てたダイメイプリンセスが、僕の目にはもっとも魅力的に映る。
直線レースを得意としている馬やし、鞍上は鮫島厩舎のタツゴウゲキを昨年のサマー2000シリーズチャンピオンに導いた"夏男"の秋山。スタートをきめて馬場のいい外ラチ沿いをとおれば、韋駄天Sの再現も十分に可能やと思うで。

相手に面白そうなのが、パワー型の外国産馬ベストマッチョ。
ダイメイプリンセスを負かすとしたら、この距離未経験の"隠れコース巧者"なんじゃないかな?

その他では、ペイシャフェリシタ、レッドラウダ、カラクレナイを注目馬として挙げておくよ。

ミルコ(デムーロ騎手)が絞って51キロで騎乗するラブカンプーは、420キロそこそこの小兵っちゅう点が少し気になる。もちろん、斤量が軽いのは大歓迎なんやけど、ベストマッチョを推した理由に挙げたように、このコースは基本的にパワー型のほうが活躍できる舞台やからね。


◆小倉11R・佐世保ステークス

近走の成績をみると、候補はオーヴィレール、ブラッククローバー、パーリオミノル、レインボーフラッグ、オールポッシブル、あたりに絞られそう。

ただ、メインレースの頃は台風の影響で多少なりとも馬場が悪くなりそうやから、重馬場だった前走で結果を出しているレインボーフラッグが一番信頼できそう。
厩舎のスタッフも"抜けてしまうとフワッとするし、乗り難しいところがある。要は脚の使いどころ次第だから、距離短縮と名手の腕前に期待"っちゅうて、色気を持っていそうな感じやったで。

あとは、ひと息入れられたスマートグレイスも、仕上がり次第では軽視しないほうがいい。


◆小倉10R・不知火特別

このレースでは、ひと叩きされた効果が顕著なロードスターが狙いどころ。
直前の追い切りでは、グッと重心が沈み込むフットワークで迫力満点の動きをしとった。前走後もいたって順調やし、これだけハードに追えるのは調子の良い証拠や。

相手は、インビジブルレイズ、チカノワール、レッドカイザー、トレジャートローヴの4頭が有力。


◆小倉9R・響灘特別

このメンバーなら、降級4歳馬テルペリオンの実績が抜けているじゃないかな。
小倉コースにも実績があるし、持ち時計もあるから脚抜きの良いダートになっても対応できそうや。

相手には、アンナペレンナ、ゼンノワスレガタミ、フィールドセンス、ケルティックソードの4頭を挙げておくよ。


最後に日曜日の鮫島厩舎やけど、この日は3頭が出走を予定しとる。

◆小倉4R・3歳未勝利

ここ2戦はいいところがないアデルやけど、今回は久しぶりに距離を延ばしてみる。距離延長でスンナリと先行できるようなら、変わり身があってもいいと思うで。


◆小倉8R・3歳上500万下

今回が休み明け2戦目となるゼーリムニルは、思ったよりも良化がスロー。前走以上は期待できそうやけど、さすがに勝ち負けっちゅう雰囲気ではない。


◆小倉12R・3歳上500万下

重馬場巧者のマナローラは、最終レースまでにどれだけ雨が降っているかがカギ。休み明けをひと叩きして体調は上がっているから、馬場が悪くなっていればチャンス。