田原基成の予想

【VIP】競馬評論家・田原基成 フローラS/マイラーズC/京都10R 桃山S予想

【東京11R フローラS】

現地まで足を運んだ皐月賞。私が驚いたのは「人の少なさ」。

中山競馬場のキャパシティは東京競馬場のそれと比較にならないほど小さい。私がはじめて競馬観戦に訪れたのは有馬記念なのだが、文字通り「人の波」に流され続けた。今思えばその人の波は人間の感情そのものだったのかな……とも感じる。揺れ動きの大きさ、という意味だ。

無敗の皐月賞馬サートゥルナーリアの勝利は当然褒め称えられるべきもの。そう捉えなければ競馬評論家として失格なのだが、どうしても「ある感情」が心の中を支配してしまう。

「こんな結果……つまんなくない?」

桜花賞をぶっつけ本番で制したグランアレグリアがフラッシュバックする結末。トライアルをひと叩きし、大舞台に臨むローテーションは旧石器時代のものとなってしまったのだろうか。

今年もやっぱり弥生賞組だろ!
スプリングSはレベル高かったぜ!

決戦前夜の「酒のつまみ」がなくなってしまった今の競馬。ハッキリ言って私は以前ほどの魅力を感じていない。

悲しいかな、久々の現地観戦で気付かされたことは「感情バロメーター」が私の想像を裏切ってしまったこと。人間は期待が裏切られた瞬間にストレスや憤りが生まれる。人が馬を育て、馬が人を育てるドラマティックな競馬にはもう、期待を寄せないほうが良いのかもしれない。

ただ、競馬予想だけは違う。

私は競馬予想で結論に至るまでの過程がたまらなく好きだ。脳汁がマグマのようにドバドバと溢れて止まらない。自分でも「コレ、病気なんじゃねぇか」と思ったことは一度や二度にあらず。それで良い、ひとつぐらい夢中になれるモノがなければ日々が面白くないだろう。

血統。
騎手。
ローテーション。

私が書籍で取り扱ったこれらのテーマ。ひとつの事柄を掘り下げる作業はひたすら楽しかった。今この記事をご覧いただいているあなたもぜひ、競馬予想に立ち向かううえで「掘り下げるモノ」を持ってほしい。丸腰でJRAに立ち向かう勇者など、私の知る限りいないのだから。

皐月賞のあと、高校時代の友人といきつけの焼き鳥屋で黒霧島をボトル注文。二次会でキャバクラ……ではなくコメダ珈琲店のシロノワールで締める。OLのような一日を過ごした34歳、競馬評論家のリアルは至って健全だった……と思いたい。

さて、明日はフローラS。

本命はすんなり決まった。8枠18番、フェアリーポルカ。

牝馬限定戦で重視するポイントは今も昔も変わらない。牡馬混合戦でどれだけのパフォーマンスを示したか……この1点だ。

サトノワルキューレ。
シングウィズジョイ。
サンテミリオン。
ディアジーナ。

牡馬混合の500万条件を勝ち上がったモズカッチャンもこれに該当するだろう。ブエナビスタ→ジェンティルドンナ→アーモンドアイと近年最強馬の系譜は牝馬が継承しているが、怪物と比較するだけムダ。セオリーはセオリーとして遵守すべきだ。

フェアリーポルカは2走前にヴェロックスと0秒6差。記憶に新しい、先週の皐月賞2着馬だ。当時の京都はインが伸びない外差し馬場……終始内々を通りつつ馬券圏内を確保した点は評価に値する。4着馬ショウリュウイクゾは、次走でホープフルS2着馬アドマイヤジャスタと0秒1差だった。

君子蘭賞の勝ちタイムは1分46秒8。これは同レース史上最速だ。ウィクトーリアに逃げ宣言が飛び出し、ジョディーも後続を引き連れる競馬でこそのタイプ。開幕週の馬場で1分59秒台が想定される以上、証明済みの数字の目を向けるのは当然のこと。

母系も興味深い。

トゥザヴィクトリーをはじめ、活躍馬を多数輩出するフェアリードール一族。この血統はトライアルで無類の強さを誇るのだ。

デニムアンドルビー。
トゥザワールド。
トゥザグローリー。
トリップ。
トーセンビクトリー。

秘伝のタレのごとく継ぎ足される血筋のドラマ……この馬もまた、系譜に名を連ねるのだろう。

迷いはない。

フェアリーポルカが私の本命だ。

東京芝2000m巧者シャドウディーヴァもまた牡馬相手に接戦を演じてきた馬。フラワーCを経由したローテに疑問を抱いたため対抗評価としたが、4角9番手以内で回りきれれば勝機が見えてくる。この枠だけに「詰まるリスク」も想定すべき。

侮れないのはウインゼノビア。

夏競馬で好走し、秋-冬競馬で凡走。この手の3歳馬は暖かくなる春競馬にこそ妙味あり。母父フレンチデピュティ、春の東京と相性抜群の血統だ。手の合う鞍上へのスイッチも含め、上積み材料は目白押し。

【東京11R フローラS予想の印】
◎18 フェアリーポルカ
〇2 シャドウディーヴァ
▲6 ウインゼノビア
△8 パッシングスルー
△3 エトワール

【3連複/フォーメ】18-18,2,6-18,2,6,8,3(5点)

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【京都11R マイラーズC】

(ダノンプレミアムか……道悪激走後の叩き2戦目だし疑ってみよう)

(インティチャンプか……京都芝外回り未経験だし疑ってみよう)

(パクスアメリカーナか……高速馬場適性イマイチだし疑ってみよう)

(モズアスコットか……海外遠征帰り初戦だし疑ってみよう)

今年のマイラーズC、私はこのように心が揺れ動いた。

ハッキリ申し上げるが、積極的に狙いたい馬はこのレースにいない。これが阪神芝外回りなら話は早いし、東京でも同じ。「よりによって」開幕週の京都芝外回りが舞台……JRAよ、何かズルイぞ。

ともすれば穴馬狙いに走りがちだが、グァンチャーレもケイアイノーテックも力関係で上記4頭に勝るとは到底思えない。かたや7歳馬、かたや前走ダート……致し方ない、本命は4頭から選定する手筈を整える。

本命はインディチャンプ。

見渡す限り逃げ馬不在のメンバー構成。「なぜダノンプレミアムではない?」と思われるかもしれないが、GIの前哨戦にあたるここで逃げの選択は避けたいはず。それでもスピードの違いで行ってしまうようなら、そのときは上がり3F32秒台の超高速上がりが濃厚だ。

「ダノンプレミアムに上がり3F32秒台は使えるだろうか?」

稍重で3勝を挙げ、良馬場での2勝は寒い時季。暖かい時季の高速馬場への対応力を示していないのが現状だ。そう多くない、この馬を疑うタイミング。1回目のときは今だ。

3歳6月に1分32秒0。
東京新聞杯は1分31秒9。
1000m通過60秒以上のマイルで負け知らず。

本番を見据え、脚を図る競馬にこだわる可能性はゼロじゃない。しかし、3着内の観点で捉えたとき、インディチャンプがこの対象にいない姿は想像できない。消極的本命のなかにあって、弱点の少ない馬にスポットを当てるのは当然だろう。

【京都11R マイラーズC予想の印】
◎3 インディチャンプ
〇6 ダノンプレミアム
▲2 パクスアメリカーナ
△4 モズアスコット

【3連複/ながし】3-6,2,4(3点)

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【京都10R 桃山S】

初ダートの馬が勝つことは珍しくない。しかし、その内容が「番手に控え、上がり3F最速を繰り出し圧勝」となると話は別だ。

未経験の砂をアッサリこなしたエルリストンの前走パフォーマンスは鮮烈のひと言。準オープンの壁は決して低くないが、今回に限っては低調なメンバー構成。3着内から臨む馬が1頭しかいないように好調馬は少なく、休み明けに芝→ダート替わりとローテーションもバラバラ……他馬との比較においてもアドバンテージを得ている点は見逃せない。

ルヴァンスレーヴやグリムと戦ってきたビッグスモーキーは本来オープンクラスにいなければならない馬。レコード勝ちのある京都ダートで見直す手だ。新馬戦を含めた休み明け【2-1-0-0】のプロスパラスデイズまでを3連複フォーメーションの2列目に設定。

【京都10R 桃山S予想の印】
◎3 エルリストン
〇6 ビッグスモーキー
▲5 プロスパラスデイズ
△4 フリーフリッカー
△10 ビッグアイランド

【3連複/フォーメ】3-6,5-6,5,4,10(5点)


【評論家・田原基成の太鼓判&イベント提供レース】
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・京都12R→【軸不動】相手に穴妙味あり。
・東京12R→【軸不動】こちらも相手に穴妙味あり。

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