田原基成の予想

【VIP】競馬評論家・田原基成 フラワーC/ファルコンS/阪神10R なにわS予想

【中山11R フラワーC】

「牝馬限定重賞は牡馬混合レースを勝った馬を狙う」

3歳戦において、私のセオリーと見立てているものだ。

一例を挙げると、2012年牝馬クラシック戦線がまさにそう。シンザン記念を制したジェンティルドンナが牝馬三冠に輝き、その3戦すべてで2着に入ったヴィルシーナはエリカ賞を勝利。性別ほど実力差がなくなってきた近代競馬とはいえ、この事実は見逃せない。

今年のメンバーを見渡すと、エールヴォアにコントラチェックの2頭が前評判で抜けている印象。ともに甲乙付けがたい戦績を誇るが、私にはひとつ疑問がある。

なぜコントラチェックは前走「あのような競馬」を選択したのか?

同馬のスタートセンスは3歳世代間ではズバ抜けている。たとえ1200mであってもハナを叩けるだけの速力は大きな武器となるだろう。

しかし、ひとつ間違えば「諸刃の刃」にもなりうるものだ。

伏線は2戦目。見惚れるようなダッシュ力をみせたにもかかわらず、あっさり先頭を譲り3番手の位置に。陣営のなかに「控える競馬を……」との意図があったことは想像に容易い。敗れたとはいえタイム差なら決して小さくない収穫だ。

迎えた前走。まったく同じ条件で今度は逃げの手に出た。

これがスローで抑えきれず……ならまだ納得がいく。私が不安視しているのは1000m通過58秒3と淀みないペースを作り出した点。あの競馬を見せられてはオークスどころか桜花賞でも逃げ潰れることは目に見えているだろう。

コーナー4つの中山なら馬券圏内に粘り込める可能性は否定できないが、本命の印を託す理屈にはならない。牝馬限定戦での逃げ切り勝ちを鵜呑みにするわけにはいかないし、狙いは距離短縮で臨む前走牡馬混合戦組だ。

ここはエールヴォアから入る。

コントラチェック同様、前走逃げの手に出た馬。私は突然の逃げを「勝利への緊急避難」と捉えているが、100m通過62秒2のスローなら実質好位追走のようなもの。「たまたま前に行った差し馬」程度の認識だ。

その前走エリカ賞は番手から捕まえにきたタガノディアマンテ(きさらぎ賞2着馬)を完封。未勝利を圧勝した芝1800m替わり・中山芝1800m重賞の鬼・デムーロ騎乗も含めて強調材料に事欠かない。関東圏への輸送もすでに経験済み。

迷いはない。

エールヴォアが私の本命だ。

相手本線に抜擢するのはシャドウディーヴァ。

初勝利まで3戦を要するとは思わなかったが、良くも悪くも相手なりのタイプなのだろう。牡馬相手の前走フリージア賞も大崩れすることなく馬券圏内を確保した点は評価すべきだ。

なお、土曜中山は渋った馬場も想定される天候。稍重の未勝利戦で勝ち上がった戦績はプラスに働くはず。前がやり合う展開になれば突き抜けてもおかしくない。

穴妙味ある▲印として取り上げたいのはルタンブル。進路を探すのに苦労した葉牡丹賞だが、それでもランフォザローゼス(京成杯2着)とは0秒3差。牝馬同士なら十分勝負になる算段だ。

不安要素を抱えるコントラチェックはそのあとの評価。理由は前述のとおりだ。前走ラスト3F減速することなく勝ち切ったマルーンベルズまでを3連複フォーメーションの2列目に設定。

【中山11R フラワーC予想の印】
◎7 エールヴォア
〇2 シャドウディーヴァ
▲11 ルタンブル
☆4 コントラチェック
注6 マルーンベルズ
△3 エフティイーリス
△10 ランブリングアレー
△9 レオンドーロ

【3連複/フォーメ】7-2,11,4,6-2,11,4,6,3,10,9(18点)

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【中京11R ファルコンS】

ウインブライト。
デアレガーロ。
フロンテアクイーン。
プールヴィル。

今年、非根幹距離の重賞を制した4頭はわかりやすい非根幹距離巧者だった。

サンカルロにガルボ。古くはバランスオブゲームなども該当馬か。「非根幹距離は非根幹距離を狙え」この格言は今後も揺るぐことはないはずだ。

このレースでいえば、ローゼンクリーガーがそう。

デビュー以降芝1400mを使われ続け、1.2.2.1着と連対外なし。急坂、平坦、オール野芝、超スロー……どんな環境にも動じることなく自身の能力を出し切った。3歳春にして早くも「非根幹距離の鬼」の称号を掴んだのだろうか。

そして何より評価すべきは初戦の内容。スローが定石の新馬戦において600m通過34秒0のラップを刻み、そのまま押し切ってしまったレースぶりは尋常ではない。GIで掲示板を確保したプールヴィル、ディープダイバーと僅差の勝負を演じたように、レースレベルも上々。

そんな同馬に騎乗するのは福永祐一。彼もまた「非根幹距離の鬼」だ。

新装開店後、芝ダート問わず中京1400m重賞成績は【3-2-0-3】。ファルコンSに限れば2戦2勝と無敗を継続中だ。鬼に金棒とはこのことか。ローゼンクリーガーの本命に迷いはない。

ハッピーアワーも負けず劣らずの1400巧者。

1600m替わりの近2走はあと一歩伸び切れない印象も、中京芝1400mを勝ち上がった際の時計はローゼンクリーガーと0秒1差。無理のないローテーションで使われているように消耗度も少ない。

ヴァッシュモンは前走の勝ち時計が優秀。距離を延ばすたびにポジションを上げていることから今回は位置取りを下げるかと思われる。窮屈な場所に閉じ込められた際の不安は残るものの、スムーズなら大きく崩れることはないだろう。

血統背景から芝をこなせる下地を持つグルーヴィット、馬券圏外が右回りに限定されるドゴール。この4頭までが3連複フォーメーションの2列目だ。

【中京11R ファルコンS予想の印】
◎4 ローゼンクリーガー
〇15 ハッピーアワー
▲10 ヴァッシュモン
☆13 グルーヴィット
注11 ドゴール
△5 ジャカランダシティ
△9 ダノンジャスティス
△14 イッツクール

【3連複/フォーメ】4-15,10,13,11-15,10,13,11,5,9,14(18点)

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【阪神10R なにわS】

予報どおりなら土曜阪神は渋った脚抜きの良い馬場が濃厚。ダートでの3着内4戦すべてが良馬場のヒロシゲゴールド、ニホンピロタイドにわずかなスキが生じるシチュエーションだ。

本命はロードエース。中山ダート1200mで最内枠、先行馬総崩れと考えうる最悪の状況が降りかかったにもかかわらず3着に入った前走は立派。稍重以上の渋った馬場では2戦2勝と負け知らず……軸としての信頼度は高い。

相手で穴妙味はシンゼンスタチュー。前走から中3週以内時成績は【2-0-2-2】。距離短縮時成績【2-0-0-1】と合わせてローテーション面に魅力を感じる1頭だ。

【阪神10R なにわS予想の印】
◎10 ロードエース
〇13 テーオージーニアス
▲11 シンゼンスタチュー
☆7 ニホンピロタイド
注15 ヒロシゲゴールド
△4 タガノアム
△12 タガノヴィッター
△8 オーヴィレール

【3連複/フォーメ】10-13,11,7,15-13,11,7,15,4,12,8(18点)


【評論家・田原基成の太鼓判&イベント提供レース】
・阪神1R→本命は休み明け!休み明けの狙いどころを見極めろ
・中山3R→特徴は前走に集約。上のクラスでも楽しみな馬に◎。
・阪神9R→ここで逆らう理由はない。
・阪神12R→「私の嫌いなローテーション」で臨む馬にあえて迷わず◎を打つ。

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