田原基成の予想

【VIP】競馬評論家・田原基成 クイーンC/京都10R 琵琶湖特別/京都11R 洛陽S予想

【東京11R クイーンC】

(ビーチサンバも軽視禁物。

淀みない流れを終始外々で運び、早め抜け出し2着の前走は好内容。シェーングランツの決め手に屈したものの、新馬戦を制した舞台に替わる点は見逃せない。個人的にはクイーンCなら自信の◎なのだが、ここでも大崩れは考えにくいと判断。)

阪神JFの見解にて私はこのように記していた。

この手の「予告本命」はアーモンドアイのジャパンC以来なのだが、まず振り返るべきは当時の心境。なぜ目前のレースを差し置いてまで、未来のレースに視線を向けたのだろうか?

回想したところ、私の頭に浮かんだファクターは3つ。

・東京芝1600mでの連対歴
・クロフネ産駒
・友道厩舎

【1】東京芝1600mでの連対歴
アルテミスSの走破タイムは1分33秒8。これは歴代のレコードに相当するものだ。高速馬場傾向にある今の東京芝にマッチする適性を兼ね備えている。稍重で勝ち切った初戦の内容から一定の道悪適性も証明済み……馬場不問の安定感が評価を押し上げる結果となったのだろう。

【2】クロフネ産駒
ホエールキャプチャ、アエロリット、クラリティスカイなど、東京芝1600mはクロフネ産駒の庭。この3頭の共通点は母父にサンデーサイレンス系の血を引く種牡馬を持つ点だ。クロフネにとってこの配合はベスト・トゥ・ベスト。血統の力を見くびってはいけない。

【3】友道厩舎
友道厩舎は過去のクイーンCで3戦2勝。ここで注目すべきは関西馬にもかかわらず厳冬期に東京遠征を敢行しているローテーションにある。なお、同レースを制したヴィルシーナ、アドマイヤミヤビはノーザンファーム生産。生産牧場を含めた「采配の妙」は見逃せない。

クロノジェネシスの参戦もディープインパクト産駒4頭出しも想定外の状況で得たインスピレーション。そこに理由を肉付けしたところで考えが揺らぐことはないだろう。ビーチサンバが私の本命だ。

問題はクロノジェネシスをどうするか。

先ほど挙げた「インスピレーション」にしたがえば、この馬の評価は決して高くない。バゴ産駒らしからぬ切れ味を有する馬だが、パンパンの良馬場になる可能性が低い今週の東京ではその切れ味を削がれる可能性が高いのだ。

クラシックへの取得賞金はすでに足りている。そんな状況で陣営から飛び出した「先週はいかにも休み明けという感じだったけど……」とのコメント。桜花賞→オークスのことを考えると、急仕上げを施すリスクを選択するとは思えない。ここはデキ7-8分と捉える。

それを踏まえ、相手本線に抜擢するのはレッドベルディエス。

デビュー戦こそレディマクベスとのマッチレースに屈したものの、2戦目は加速ラップを刻んでの勝利。同じく東京で勝ち上がった姉レッドベルローズとは異なり、東京1本に絞った臨戦過程にも好感が持てる。昨今の競馬におけるトレンド「天栄帰り」も無視できない材料だ。

カレンブーケドールは戦ってきた相手を評価。

新馬戦で後塵を拝したダノンキングリーは明日行われる共同通信杯の有力馬。同馬とタイム差なしの2着には数字以上の価値がある。こちらも前走は加速ラップを刻んでの勝利で、スムーズなら大崩れは考えにくい。

もう1頭、マジックリアリズムまでが3連複フォーメーションの2列目。2走前の走破タイムは重賞即通用レベルだ。

【東京11R クイーンC予想の印】
◎6 ビーチサンバ
〇2 レッドベルディエス
▲7 カレンブーケドール
☆8 マジックリアリズム
△9 クロノジェネシス
△3 ミリオンドリームズ
△1 マドラスチェック
△4 ジョディー

【3連複/フォーメ】6-2,7,8-2,7,8,9,3,1,4(15点)

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【京都10R 琵琶湖特別】

テーオーフォルテという馬はわかりやすい。競走中止を除き馬券圏外に敗れた5戦すべて直線急坂コース……典型的な平坦巧者だ。

前走について補足すると、6月阪神は夏を思わせる暑さが到来する時季。じっとしていても汗をかく環境に体力を奪われ思わぬ凡走を喫するケースは珍しくない。有馬記念を制し、宝塚記念で期待を裏切ったキタサンブラック、ジェンティルドンナ、サトノダイヤモンドが代表例と言えるだろう。

今回はその6月阪神以来の休み明け。個人的に冬場の長期休養明けは半信半疑の部分もあるのだが、新馬戦を含めた休み明け成績【2-1-1-1】のこの馬にとって杞憂に過ぎないと思っている。何しろ、間隔があいたレースで3着内を確保できなかったのは6月阪神だけなのだから。

冬競馬。
休み明け。
京都芝外回り。

シチュエーションは申し分ない。テーオーフォルテが私の本命だ。

相手本線はブリンカー着で良さが出たフォイヤーヴェルクを。上がりの速い競馬を不得意とする馬だけに、気温上昇で野芝が生長し時計が速くなる春競馬を前に勝負をかけたい。

【京都10R 琵琶湖特別予想の印】
◎2 テーオーフォルテ
〇1 フォイヤーヴェルク
▲5 プラチナアッシュ
△8 アロマドゥルセ
△7 チャロネグロ
△3 プティットクルール

【3連複/フォーメ】2-1,5-1,5,8,7,3(7点)

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【京都11R 洛陽S】

さて、本日は特別にもうひとつレースをピックアップしたい。

オープン特別として組まれているにもかかわらず、前走重賞出走馬が5頭。手頃な番組がない春競馬を迎える前の「重賞の帰り道」にエントリーするような印象を私は受けてしまう。

カツジ、グァンチャーレ、アサクサゲンキ。このあたりの面々は東京新聞杯に出ようと思えば出れたことだろう。「名を捨てて実を取った」と解釈すれば収まりも良いとは思うが、だとすれば京都金杯の選択に疑問符が浮かぶ。私にはその臨戦過程がどうにも引っかかってしまうのだ。

ここはキョウヘイから入る。

昨年の6着馬だが、当時は京都金杯経由での参戦。それが今年は同レースをスキップし、リゲルSから直行のローテーションを採用した。明確な違いが見て取れるだろう。

シンザン記念を制したように京都芝1600mは本来得意としている条件。他馬との比較でフレッシュな状態が想定される今回、リベンジを果たすにはうってつけだ。

【京都11R 洛陽S予想の印】
◎5 キョウヘイ
〇10 カツジ
▲3 グァンチャーレ
☆2 アサクサゲンキ
△6 アドマイヤリアル
△8 グリュイエール
△4 コウエイタケル
△7 アイトーン

【3連複/フォーメ】5-10,3,2-10,3,2,6,8,4,7(15点)


【評論家・田原基成の太鼓判&イベント提供レース】
・小倉3R→【軸信頼】今後のために開催1発目の芝レースで馬場傾向を掴みたい。
・小倉11R→勝負気配は言わずもがな。冬馬を狙い撃つ。
・小倉12R→【波乱想定】あのときの好走はフロックではない。ここも狙う。
・京都12R→気持ち悪いぐらい好走条件が揃った。巻き返し濃厚。

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