田原基成の予想

【VIP】競馬評論家・田原基成 日経新春杯/京都9R 五条坂特別予想

【京都11R 日経新春杯】

アーモンドアイ、ブラストワンピース、フィエールマン。

昨年の競馬界を席巻したのは関東馬だった。

なかでも注目すべきは3頭とも「ノーザンファーム天栄」で仕上げを施された馬であること。シンザン記念→桜花賞、ラジオNIKKEI賞→菊花賞、新潟記念→菊花賞……間隔のあいたローテーションはトレセンをも凌駕する外厩施設でこそ成り立つもの。今後も天栄仕上げの天下は続いていくことだろう。

翻って、日経新春杯。

このレースには「関東馬不振」というわかりやすいデータがある。過去10年、関東馬の成績は【0-0-2-18】。同時期に似た距離のAJCCが組まれている番組編成も影響しているものと思われるが……。

今年はグローリーヴェイズ、シュペルミエールの2頭が関東馬としてエントリー。奇しくも冒頭で挙げた3頭と同じクラブ馬だ。AJCCに出走予定のフィエールマンが良い例だが、有力馬がバッティングしないよう振り分ける戦略が垣間見える。これはノーザン&クラブ馬の権力が年々強くなっていることを示す事象と言えよう。

……と、ここまで書いてふと思い出したことがあった。

「昨年ほど前例が破壊された年はなかったのでは?」

前述のフィエールマンにアーモンドアイ、さらにはモズアスコット。このローテーションでは厳しい、という固定概念をぶっ壊した馬がGIを制するシーンは飽きるほど目にしてきた。

武豊の記録を破ったルメールの215勝。
角居厩舎の転厩馬を預かった中竹厩舎の躍進。
もはや日常風景となった10日競馬。

少なくとも上級クラスにおいてはコース適性云々より「誰がその馬に携わるのか?」が最重要項目にある気がしてならない。過去〇〇年の類は意識しすぎず、重賞レベルでは自分の眼に加えて「誰がその馬に……」の比重を強めることが大事だ。

ここはムイトオブリガードから入る。

過去10年馬券圏内のない馬番13番より外であることは百も承知。京都芝外回りで未勝利という点も把握している。それでも本命の印を託した理由はいたってシンプル。

正月の京都芝外回り。例年の傾向とはまるで異なる馬場がそこにはあった。京都金杯のミエノサクシード、シンザン記念のマイネルフラップ……フタ桁人気で激走をみせた2頭は道中10番手以下の位置でレースを進めた差し馬だ。こんな正月京都開催は私の記憶にない。

昨年比で測ると、京都金杯の勝ち時計はプラス0秒6。シンザン記念は過去2年とも道悪で参考外だが、2年前との比較でプラス1秒6。展開面を差し引いても時計のかかり方が顕著となっていることがおわかりいただけるだろう。外差しを誘発する要因のひとつだ。

ガンコ。
ウインテンダネス。
ノーブルマーズ。
メイショウテッコン。
アイトーン。
ロードヴァンドール。

選抜メンバーの如く淀の地に揃った逃げ・先行馬の面々。スローが考えにくい展開でこの馬場なら差し馬に重きを置くのは当然のこと。3戦負けなしの芝2400mで上がり3F最速を記録すること2回……ムイトオブリガードの切れ味はいまの京都芝外回りでこそ発揮される。

相手本線にはアフリカンゴールドを抜擢。

菊花賞でも期待した1頭だが、当時は休み明け勝利→間隔を詰めての参戦が堪えた印象。道中インのポケットに入れず、ダラダラと外を回らされ続けた距離ロスもスタミナ切れを招く結果となってしまった。ひと息入った今回、2戦2勝の芝2400m替わりで見直す手だ。

コース適性ならメイショウテッコンも双璧。

1月京都芝2400mは梅花賞を制した条件。当時負かした馬がエタリオウ(菊花賞2着)、サトノワルキューレ(フローラS勝ち)とレベルの高い一戦だった点は見逃せない。典型的な冬馬であるガンコともども、3連複フォーメーションの2列目に据える。

【京都11R 日経新春杯予想の印】
◎16 ムイトオブリガード
〇4 アフリカンゴールド
▲12 メイショウテッコン
☆7 ガンコ
△2 グローリーヴェイズ
△10 ルックトゥワイス
△5 シュペルミエール
△15 ロードヴァンドール

【3連複/フォーメ】16-4,12,7-4,12,7,2,10,5,15(15点)

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【京都9R 五条坂特別】

前走も本命を打ったコマビショウはまだ見限れない。同馬の成績はハッキリしており、稍重-重【1-0-0-4】に対し、良【1-1-2-0】。2度の3着はオープン特別でのものだ。待望の良馬場替わりが見込める今回、絶好の狙い目と判断したい。

相手本線は2走前にこの条件を制したオクラホマ。当時と同じ鞍上に替わる点もプラスと捉えられる。終いの脚は確実なジョーダンキング、好枠を活かして単騎逃げなら侮れないサマーサプライスまでを3列目に設定。

【京都9R 五条坂特別予想の印】
◎2 コマビショウ
〇6 オクラホマ
▲13 ジョーダンキング
☆1 サマーサプライズ
△10 エイシンレーザー
△3 キーフラッシュ
△15 カフジキング
△5 ジャストコーズ
△11 オメガドラクロワ

【3連複/フォーメ】2-6,13,1-6,13,1,10,3,15,5,11(18点)


【評論家・田原基成の太鼓判&イベント提供レース】
・京都8R→前走敗因は明らか。いまの京都なら巻き返し濃厚。
・中山12R→【軸不動】2列目には穴馬を2頭ピックアップ。
・京都12R→◎のローテーションはいかにも勝負駆け。

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