田原基成の予想

【VIP】競馬評論家・田原基成 シンザン記念/中山7R 4歳以上500万下予想

【京都11R シンザン記念】

「長期間にわたる武者修行を経て、本格的に日本で騎乗を再開した坂井瑠星。私見だが、来年離脱なく騎乗し続ければ60勝以上は挙げてくれるものと思っている。ノーザンファームの良血馬をあてがわれたここは来年への伏線か。有馬記念の裏開催で白星ゲットに期待」

これは昨年暮れに、とあるレースの見解で用いたものだ。

藤田菜七子の存在ばかりがクローズアップされる競馬学校第32期生。この世代は粒揃いで、デビュー2年目で重賞を制した木幡巧也、JRA通算100勝まであと3勝と迫る荻野極と未来の担い手が並ぶ。競馬学校時代にフィジカルトレーニングの比重を強めたカリキュラムを課せられた成果が、形となって現れているのだろうか。

東海大学の初優勝で幕を閉じた2019箱根駅伝。スピードに特化していた同大学が「箱根仕様」のスタミナ強化に目を向けたのは今年から。その時代にあった、変化を厭わないその姿勢……勝つために必要不可欠なマインドと言えよう。

察しの良い方であれば冒頭で結論がわかったはず。私の本命はミッキーブリランテ。

ジョッキーの話はひとまず置いておくとして、この馬はデビュー戦の内容が素晴らしい。ラスト3Fの内訳が11秒7-11秒3-11秒2。加速ラップを刻みつつ、上がり3F33秒7の切れ味を発揮している。これは京都芝外回りを戦ううえで大きなアドバンテージとなる「好走手形」だ。

確たる逃げ馬はニホンピロヘンソンのみ。同馬とて、距離不安を考えると2走前のような超スローに落として運びたいのが本音だろう。その展開で想定されるのは後半3Fで一気に早くなるペース、すなわち加速ラップ。

道中行きたがる場面もあった前走内容から、1Fの距離短縮は歓迎材料。ここは坂井瑠星初重賞制覇のシーンに期待する。

問題は相手。

当初出走予定だったクリノガウディー、アンブロークンが揃って回避。ハッキリ言ってメンバーは小粒だ。コース適性・道中のポジションが結果を左右するレースと言えるだろう。

そこで相手本線に抜擢するのはヴァルディゼール。

新馬戦のラスト3Fは12秒3-11秒6-11秒2……ミッキーブリランテと同じ加速ラップを刻んでいることがわかる。外回りコース未経験ゆえ2番手評価としたが、私のなかでこの本命と対抗は双璧の評価だ。枠の利を活かしてスッとインの好位を取り切れれば差はない。

展開面の恩恵で注目したいのはニホンピロヘンソン。

惨敗を喫した朝日杯FSはスタートで出遅れジ・エンド。自身のスタイルを貫いての敗戦ならまだしも、あの競馬では判断しようがないだろう。私の見立てでは、マイペースで行き切れればそう簡単には止まらないと思う。2走前に負かしたディープダイバー(朝日杯FS5着)は決して弱い馬ではない。

余談だが、東海大学で駅伝を走ったランナーのなかには米国遠征を経て世界レベルを肌で感じたランナーが複数名いる。そして同じように、競馬学校第32期生は坂井瑠星が約1年間にわたる海外武者修行を積んだ。ひとつ下の世代では冨田暁が2月から米国へ長期遠征予定と、思考に明らかな変化が生まれている印象だ。

「外国人騎手が沢山来る時代ですし、僕たちの世代で変えていかないと……」

冨田暁が発したこの言葉は、変化を厭わない姿勢を端的に表すもの。こうした思考の変化が外国人騎手全盛の時代に一石を投じるきっかけとなるはずだ。ミッキーブリランテと坂井瑠星、このコンビにかける私の期待は大きい。

【京都11R シンザン記念予想の印】
◎10 ミッキーブリランテ
〇2 ヴァルディゼール
▲7 ニホンピロヘンソン
☆3 ハッピーアワー
△6 ドナウデルタ
△5 アントリューズ
△4 ゴータイミング
△9 パッシングスルー
△11 シャドウエンペラー

【3連複/フォーメ】10-2,7,3-2,7,3,6,5,4,9,11(18点)

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【中山7R 4歳以上500万下】

イェッツトは昨年の京成杯3着馬。今回と同じ舞台でジェネラーレウーノ、コズミックフォースといった同世代のGI好走馬と覇を競った経験は何物にも代え難い。自己条件から仕切り直しとなるここは落とせない一戦だ。

相手本線は同じ明け4歳馬のエリスライト。冬の中山芝2000mで勝ち上がったコース適性は見逃せない。距離延長で追走が楽になる可能性が高いソイルトゥザソウル、間隔があいたときの好走目立つヒシヴィクトリーまでを3列目に設定。

【中山7R 4歳以上500万下予想の印】
◎10 イェッツト
〇12 エリスライト
▲9 ソイルトゥザソウル
☆4 ヒシヴィクトリー
△6 ジャディード
△16 シュバルツリッター
△2 アストラサンタン
△1 スーパーブレイク
△5 ルックスマート

【3連複/フォーメ】10-12,9,4-12,9,4,6,16,2,1,5(18点)


【評論家・田原基成の太鼓判&イベント提供レース】
・中山2R→ここ目標のローテーションを評価。
・京都2R→前走敗因は明らか。条件好転で狙い目。
・中山12R→東京・中京では用ナシ。ここが勝負駆けと判断。
・京都12R→【軸不動】人気馬凡走なら「3列目のヒモ穴」が活きる。

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