田原基成の予想

【VIP】競馬評論家・田原基成 中山金杯/京都金杯/中山8R 4歳以上1000万下予想

【中山11R 中山金杯】

実は昨年暮れのホープフルSを現地観戦していたのが、サートゥルナーリアの強さには度肝を抜かれた。

競馬評論家の立場として上手な表現をしなければならないのは重々承知しているが、パドックでの姿に返し馬、直線で進路が狭くなってもまったく怯まない精神力……「負ける気がしない」とはこのことを言うのだろう。

ディープインパクト以降、チャンピオンホースの多くは圧倒的な破壊力を武器とするタイプだった。サートゥルナーリアのようなスタイルで他馬を絶望の淵に追いやるのはエルコンドルパサー以来かもしれない。この例えが正解かどうかわからないが、現場で得た肌感を私が伝えるならそうなってしまう。

太鼓判で提供した最終レースを東西ダブル的中と良い形で締めくくれた28日。WIN5的中はオマケ中のオマケだが、個人的にはもうWIN5はやりたくない。何しろ最終レースで選んだ勝ち馬候補が1頭のみというのは心臓に悪すぎる。競馬場であれだけ叫んだのはいつ以来だっただろうか。

話を中山金杯に移す。

ホープフルSと同じ中山芝2000mで行われるこのレース、京都金杯ほどではないにしろ内枠を引き当てた馬の好走が目立つ。

アドマイヤフジ(1枠1番)
アクシオン(2枠4番)
コスモファントム(2枠4番)
フェデラリスト(6枠12番)
タッチミーノット(3枠6番)
オーシャンブルー(2枠3番)
ラブリーデイ(1枠2番)
ヤマカツエース(4枠5番)
ツクバアズマオー(3枠3番)
セダブリランテス(3枠6番)

馬番6番より外を引いて制した馬はフェデラリストただ1頭。同馬とて、4角4番手と好位からレースを進めていた。中山金杯を攻略するうえで見逃せない事実だ。

その前提で予想を進めると、ハイレベルと評判の4歳勢には疑問符がつく。

中山芝2000mのGIでそれぞれ1.3着に入ったタイムフライヤーとステイフーリッシュ。当時はAコースでの開催最終週かつ1000m通過59秒6のハイペース……展開と馬場が味方した印象は否めず、高く評価することはできない。

ここはエアアンセムから入る。

明け8歳とキャリアの終焉が近づく年齢にさしかかってなお、自身の距離別持ち時計を続々更新した2018年。重賞を含め、掲示板外なしのパフォーマンスは特筆すべきだろう。

特に強調したいのがオールカマー。

勝ったレイデオロをはじめ、アルアイン、ダンビュライト、ショウナンバッハと上位馬には同年の重賞好走馬がズラリと並ぶ。そんななか、3-4コーナーから一気に進出する「田辺スペシャル」を使用しての4着なら評価は下がらない。上がり3Fにおいてはアルアイン、ダンビュライトを上回っていたのだから。

余談だが、この馬の戦績を見直すと同じ馬主のエアソミュールを思い出してしまう。重賞2勝、通算10勝とGI出走の当確ランプを灯す賞金を稼ぎながらもGI出走歴はなし。不思議を通り越して不可解にすら映った。

翻って、エアアンセムの戦績。この馬もまたGI出走歴は一度もなく、自らがもっとも輝けるフィールドを主戦場としている。それはまるで、年に一度の大舞台・箱根駅伝で「山の神」を目指すが如く。

仮に大阪杯を目指したとして、好勝負の可能性は相当低いだろう。陣営が「限界点」を把握しているからこそ、2016年以降【1-2-2-1】掲示板外のない中山に迷いなくターゲットを絞ることができる。陣営サイドの戦略家っぷりが窺えるというものだ。

小倉大賞典。
中山記念。
金鯱賞。
大阪杯。
新潟大賞典。

エアアンセムが得意とする芝1800-2000mの上半期重賞一覧。はたして同馬が勝ち負けできる条件があるだろうか?

この馬の勝負は中山金杯。エアアンセムの本命に迷いはない。

相手本線に据えるのはマウントゴールド。

中央再転入後は掲示板外なしと抜群の安定感を誇る同馬。2着に入った前走チャレンジCも3着以下は離しており、当時と同じ斤量で臨める点もプラス材料だ。

ウインブライトも侮れない。

スプリングS、福島記念、中山記念……重賞3勝はいずれも11月中旬-3月中旬の寒い時季に挙げている。典型的な季節馬で、走るたびに着差を詰める近走内容から大幅なジャンプアップが期待できる1頭だろう。

ランガディア、コズミックフォースはこのレースと抜群の相性を誇るキングカメハメハ産駒。内枠が強いレース傾向を加味したとき、3連複フォーメーションの2列目にふさわしい2頭だ。

【中山11R 中山金杯予想の印】
◎6 エアアンセム
〇8 マウントゴールド
▲11 ウインブライト
☆4 ランガディア
注3 コズミックフォース
△2 アドマイヤリード
△1 タニノフランケル
△12 タイムフライヤー
△15 ステイフーリッシュ

【3連複/フォーメ】6-8,11,4,3-8,11,4,3,2,1,12,15(22点)

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【京都11R 京都金杯】

京都金杯の捉え方はいたってシンプル。内枠か、否か……注視すべきはこの1点のみといっても過言ではない。

2018年の同レースを振り返ると、勝ち馬ブラックムーンは見るも鮮やかな大外一気。冒頭で私が挙げた捉え方に相反する競馬だった。

昨年はいったい何が起こったのか?

改めてチェックすると、昨年は一昨年秋の「京都芝極悪馬場」を引きずった馬場コンディション。キセキが不良馬場の菊花賞を制するなど、毎週のように雨に見舞われた開催だ。

寒さが一段と厳しさを増すこの時季、ダメージを受けた芝が生長するまでにかかる時間は決して短くない。
その影響は年明け開催に表れており、アーモンドアイやチェスナットコートなどのちの重賞好走馬も差す競馬で結果を残していた。
この事実は見逃せない。

内枠か、否か。

私が「初夢」として願っていたのはカツジが内枠を引き当てることだった。

思い出すのは昨年のマイルCS。8枠16番でレースを迎えた同馬は上がり3F最速の脚で4着好走……3着アルアインとタイム差なしの結果は胸を張れるものだ。何しろ、当時の京都芝は例年の京都金杯週を想起させるようなイン有利馬場だったのだから。

ニュージーランドTやマイルCSの競馬から「後方一気」が同馬のスタイルと思われがちだが、私はそう思っていない。9頭立てだったとはいえ、今回と同じ舞台のデイリー杯2歳Sは2番手追走から2着を確保。その気になれば、前めのポジションで運べるだけの先行力は有している。

1800mのきさらぎ賞。
左回りのNHKマイルC。
同じく左回りの毎日王冠。

大きく負けた3戦には明確な理由が存在する。1.2.1.4着と大崩れのない右回りの芝1600mかつ願ってもない京都芝開幕週での内枠……条件は申し分ないだろう。

迷いはない。

カツジが私の本命だ。

相手本線にピックアップするのはサラキア。

こちらは過去のレースを見るより臨機応変な先行策はできないだろう。とはいえレコード勝ちを収めた3走前、オール野芝の重賞2着に代表されるように時計の出るきれいな馬場適性は抜群。道中はインでじっと我慢し、馬群を縫うように進出する算段だ。

3番手にはグァンチャーレを。

シルポートにマイネルラクリマ、ウインフルブルーム……京都金杯の歴史は内枠の先行馬とともにある。今年の該当馬であるこの馬は3年前のシンザン記念勝ち馬。コース適性は言うまでもない。外枠が不安も前走の勝ちっぷりが尋常じゃなかったパクスアメリカーナまでを3連複フォーメーションの2列目に設定。

【京都11R 京都金杯予想の印】
◎3 カツジ
〇2 サラキア
▲4 グァンチャーレ
☆12 パクスアメリカーナ
△15 マイスタイル
△6 アドマイヤアルバ
△10 リライアブルエース
△8 ヒーズインラブ
△13 アサクサゲンキ

【3連複/フォーメ】3-2,4,12-2,4,12,15,6,10,8,13(18点)

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【中山8R 4歳以上1000万下】

渋ったダート・夏競馬・そして休み明け。スズカゴーディーを嫌うタイミングはこの3つだ。休み明けをひと叩きされ臨む舞台は【2-1-1-3】現級での4着好走歴がある中山ダート1200m。ヤサシサが飛ばす展開面も含め、一変を狙うならここしかない。

相手本線は明け4歳馬のジャスパープリンス。良馬場ダート1400mで1分24秒2を記録した前走は昇級即通用の可能性を示すものだ。同じ関西馬のスーパーモリオン、本命馬と同じ外枠の差し馬ミヤギウイングまでを3列目としてケア。

【中山8R 4歳以上1000万下予想の印】
◎12 スズカゴーディー
〇3 ジャスパープリンス
▲7 スーパーモリオン
☆15 ミヤギウイング
△10 ヤサシサ
△4 アナザーバージョン
△1 サクレディーヴァ
△5 ソルプレーサ
△14 メンデンホール

【3連複/フォーメ】12-3,7,15-3,7,15,10,4,1,5,14(18点)


【評論家・田原基成の太鼓判&イベント提供レース】
・京都1R→今年の中央競馬はこの馬から狙う。
・中山12R→舞台慣れが見込めるここは勝ち負け濃厚。
・京都12R→【軸不動】2列目のヒモ穴で配当アップを狙う。

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