田原基成の予想

【VIP】競馬評論家・田原基成 中日新聞杯/中山10R アクアラインS予想

【中京11R 中日新聞杯】

直前の回避は、展開を大きく狂わせる。

たとえば先週のチャンピオンズC。ゴールドドリームの回避は展開のカギとなる「マークすべき馬」不在を表すものだった。単純な人気ならルヴァンスレーヴだが、推測するにゴールドドリームほど意識すべき馬ではない……そんな考えがレースを支配したことでルヴァンスレーヴはすんなり好位追走という結果に相成ったのではないだろうか。

2週間後に迫る有馬記念。今日、スワーヴリチャードが同レースを回避することを正式に発表した。レイデオロを負かしうる戦術を持つM.デムーロの手綱が他馬に渡ることによる展開の変化は想像に容易い。私はキセキをレイデオロが徹底マークすることでの後方一気の穴馬を期待しているのだが……。

話は変わって、中日新聞杯。

キーポイントとなるのはサイモンラムセスの回避だ。

8歳にして突如開花した逃げ馬。出走なら当然逃げの選択をしたことだろう。開催2週目で馬場コンディションが良好な中京における「最適解」だ。

グレイル。
メートルダール。
ハクサンルドルフ。

重賞連対歴のあるこれら実績馬は終いの脚に定評あり。自身のパフォーマンスを最大限に発揮するなら無理にポジションを取る必要はない。しかし、私はそれが今年の中日新聞杯を勝ち切るための「最適解」とは思えない。

ここはマイスタイルから入る。

1000m通過58秒1の激流を4角先頭で粘った福島民報杯。スロー逃げ専門だった同馬が証明した新境地は「覚醒」を予感させるものだった。強い4歳世代の一角として、重賞はおろかGIでも好勝負できる逸材だと。

新潟大賞典はありえない超スロー。
札幌記念は連闘明け。

敗因が明らかだったからこそ、前走福島記念で私は「迷いなき◎」を打った。結果は2着も、当時は1000m通過57秒6と福島民報杯をしのぐハイペース……偽らざる本音をぶちまければ、あの展開で逃げ馬をつつく位置取りは鞍上の判断ミス以外の何物でもないだろう。正直、春のクラシック戦線をともに歩んだ鞍上にスイッチしてほしい。

その楽しみは先にとっておくとして、本題はこのレースだ。冒頭に記したとおり、サイモンラムセス回避ですんなりハナを切れるメンバー構成へと様変わり。「マークすべき馬」は3歳馬・前年覇者に傾くはず……ひとり旅での逃げ切り濃厚だ。

相手本線にはギベオンを。

あまりディープインパクトっぽさを感じないタイプで、将来的にはディサイファやサトノノブレスの路線に乗っかると思う。ほぼ夏競馬の前走は夏バテの兆候か、それとも距離か。現状、左回りの芝2000mなら巻き返せると判断。

3番手にメートルダール。

中京適性は言うまでもないが、中日新聞杯と金鯱賞の豹変振りが頭を悩ませる。次なる目標を見据えたステップレースでもないので評価を大きく下げることはしなかったものの、アッサリ凡走してもおかしくない意味で3番手の位置とした。

穴妙味ならエンジニア。

今年使われた5戦はすべて左回り。このローテーションに好感が持てる。重賞の2戦は直線平坦コースに距離不適……3走前勝利時と同じ条件に替わる点は見逃せない。

【中京11R 中日新聞杯予想の印】
◎14 マイスタイル
〇7 ギベオン
▲11 メートルダール
☆1 エンジニア
△3 グレイル
△2 アメリカズカップ
△8 ドレッドノータス
△9 レイホーロマンス

【3連複/フォーメ】14-7,11,1-7,11,1,3,2,8,9(15点)

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【中山10R アクアラインS】

オーヴァーライトの中山ダート1200m適性は本物だろう。

昨年12月のエスペランサ賞はのちの重賞勝ち馬ミスターメロディを力でねじ伏せる強い競馬。良馬場の2歳戦としては速い部類に入る600m通過33秒6のペースを無理なく先行できた点は注目すべき点だ。

そして前走。

今度は600m通過32秒7と、明日のダート重賞カペラSでも滅多に計時されない超ハイペース。最内枠で砂を被りつつ進出し、3馬身差の勝利ときた。私はこの馬を来年のカペラS最有力候補と位置づけている。普通に走れば勝ち負けだ。

相手に据えた馬からピックアップしたいのはライジングリーズン。

まったく見どころのない近走だが、全3勝を中山で挙げている馬。初ダートがどうかも、近親にダートGI7勝のブルーコンコルドがいる血統背景からむしろプラスに働く可能性あり。「ありよりのあり」で人気薄濃厚となれば、狙うしかないだろう。

【中山10R アクアラインS予想の印】
◎10 オーヴァーライト
〇5 ライジングリーズン
▲15 メイショウツレヅレ
☆2 モアニケアラ
△12 アレット
△9 スマートレイチェル
△4 ヴォーガ
△1 ビービーサレンダー

【3連複/フォーメ】10-5,15,2-5,15,2,12,9,4,1(15点)


【評論家・田原基成の太鼓判&イベント提供レース】
・中山11R→◎は軸不動。▲☆の穴馬はクインズサターン不発時に期待値上昇。

・7R以降の全17R◎印馬詰め合わせパック(中山計6R・中京計5R・阪神計6R)
※◎印馬17頭の見解つき

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