田原基成オリジナルコラム

【田原コラム】馬券購入額UPのベストタイミング考察

競馬予想には“流れ”というものが存在する。

的中が続くときは思考回路が驚くほどクリアで、結論までに一切の迷いがない。しかし、不的中のスパイラルに入ると「本当にこの馬で大丈夫かな……」「配当妙味はこの馬のほうが……」など、ついつい余計なことを考えてしまう。カリスマ読者の皆様も一度は経験したことがあるはずだ。もちろん、私だって何度も経験している。

このとき、考えられる手段は2つ。

・流れに逆らい手法を変える
・流れに身を任せブレずにやり続ける

私のコラムを継続してご覧いただいているとしたら、答えは想像がつくだろう。「流れに身を任せ、ブレずにやり続ける」これが正解であると。競馬予想において“ブレ”は厳禁。少なくとも1-3カ月先を見れるだけのスパンを立てておかなければならない。

……と、ここまでは私の競馬予想における根幹部分のおさらいとして捉えていただきたい。今回私が伝えたいのは不的中のスパイラルにさしかかったとき、どう立ち振る舞うのか? 何を変えるべきなのか? この2点。つまり、先に提示した2択のなかに私の答えはなかったというわけだ。

不的中のスパイラルにさしかかったとき、何をするか?

「買い方を変えず、1点あたりの金額を変える」

これが私の答えだ。

カリスマでの執筆後を例にとると、これまで2度ほど1点あたりの金額を変えている。直近でいえばダービー終了後、エプソムC週がそのタイミング。先の前提にしたがったとき、ベストタイミングだと判断したからだ。

なぜ金額を変える必要があるのか?

“予想のブレ”をなくし、より強固なものとするためだ。私が求めているのは金額を変えるメリットデメリットではなく“金額を変えた”という事実。上手くいかないときの心理状態として、どうしても安定と安全の方面にフラフラと心が動いてしまう。ただ、それでは本質を見誤ってしまう恐れがあるし、そもそも不確定要素だらけの競馬予想において安定や安全など存在しない。

先週の競馬は、金額を変えるターニングポイントだった。

毎日王冠、京都大賞典は軸馬がいずれも馬券圏外。サウジアラビアロイヤルCは2着に入ったが、注目すべきは〇評価に抜擢した馬がすべて馬券圏内を確保した点にある。

過去のレースをご覧いただければおわかりかと思うが、私の軸馬=◎が期待に添えなかったとき、対抗馬=〇が好走する確率はグンと上がる。先週行われた3重賞、サウジアラビアロイヤルCはダノンプレミアム、毎日王冠はリアルスティール、京都大賞典はトーセンバジルが対抗評価……このような結果が出た理由については以前書いたコラム【私の対抗馬(〇印)に込められた本当の意味】を参照いただきたい。

ここで対抗を打たれた3頭はすべて3番人気以内。◎と〇が私の上位評価馬だったということになるが、私にとってこの形は正直なところ望ましくない。3連複フォーメーションの醍醐味は“2列目の穴馬”にあるからだ。いま振り返れば、予想時の心理状態にわずかなブレがあったのかもしれない。無意識にそうなっていたのか……1週間で気付き、修正可能な状態にもっていけたのは不幸中の幸い。雨降って地固まる――大切なことに気付けたこのタイミングこそ、金額を変える最大のチャンスだ。

念のための補足しておくと、1点あたりの金額の変化とは「1点あたりの金額を上げること」を指す。ブレていないにもかかわらず結果が伴わない時期に金額を下げるのはナンセンス。私の経験談として書かせていただくが“ハズれたときの安心感(負けが少なくてよかった)”より“当たったときの後悔(前と同じ金額を買っていればよかった)”ほうが遥かに大きい。そもそも馬券を買う段階で「負けたときの想定」をする時点でメンタルが不安定になっていやしないだろうか?

今週は府中牝馬S、秋華賞と2つの牝馬限定重賞が組まれている。秋華賞は昨年3連複2万馬券を的中させた思い出深いレースだ。

週末を楽しみに待ちたい。

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