田原基成オリジナルコラム

【田原コラム】サートゥルナーリアほか、2019皐月賞出走予定馬18頭分析

皐月賞が行われる今週。今年のトライアルは弥生賞が3連単45万、スプリングSは3連単23万が飛び出す波乱決着。グランアレグリアと同じく年明け初戦をGIに設定したサートゥルナーリア、近年のトレンドとして定着した共同通信杯組上位馬が人気の中心となりそうだ。

そこで今回のコラムでは、2019皐月賞に出走予定の18頭をあらゆる角度から分析してみたい。私なりの視点で捉える18頭の判断基準が、あなたの予想の参考になれば幸いだ。

・1枠1番 アドマイヤマーズ
1000m通過61秒5のスロー逃げを敢行しつつ、自身の上がり3Fは33秒5。負けたのが不思議なぐらいで、2着の結果に対し評価を下げる要素は見当たらない。手綱を握るM.デムーロは皐月賞で【4-2-0-4】。マイル適性が高く、先行して上がり3F33秒台を叩き出せる瞬発力はいかにも皐月賞向きだ。

・1枠2番 サトノルークス
前走はホープフルS2着馬アドマイヤジャスタに完勝。ディープインパクト産駒には珍しい好位立ち回りを身上とするタイプで、ロスなく運べる内枠を引けた点はプラスだろう。とはいえ過去10年の皐月賞で距離短縮ローテ組は【0-0-0-13】。もっとも速い馬が勝つとの格言がある皐月賞適性とはマッチしない。

・2枠3番 ファンタジスト
1200→1400→1600→1800mと距離が延びるたびに位置取りを下げている馬。普通は追走が楽になることで前めの位置を確保するケースが多いが、反対の動きを見せている。この背景にあるのは同馬に対する距離不安。「前が止まってくれれば……」と展開待ちの印象が強く、メンバー強化のここは厳しいか。

・2枠4番 ダノンキングリー
近2走はともに特筆すべき内容だった。ひいらぎ賞は1000m通過57秒6のハイペースを抜群の手応えでマクリ差し。共同通信杯は冬の東京芝1800mでは過去10年一度も計時されていない上がり3F32秒台の脚を使っての勝利。外差しにイン突きとバラエティに富んだ戦法も魅力。私のなかでの評価は相当に高い。

・3枠5番 ランスオブプラーナ
1400-1800mまで安定した成績を残している逃げ馬だが、気がかりなのはローテーション。今年すでに4戦を消化しており、今回が5戦目。「いかに消耗せず大舞台を迎えるか」というトレンドから外れてしまっているのだ。初の関東圏でもあり、個人的にはあまり評価していない。

・3枠6番 クラージュゲリエ
前走はダノンキングリー、アドマイヤマーズの前に歯が立たず。課題の先行力と勝負どころでの反応の鈍さも改善されなかった。前走以上の着順を目指すには克服すべき課題が多い印象を受けてしまう。

・4枠7番 ヴェロックス
直線の長いコース【0-1-0-1】に対し、小回りコース【3-0-0-0】。適性がどちらにあるかは明らかだ。3勝は先行しつつ上がり3F最速をマーク。このメンバー相手でも侮れない。

・4枠8番 ニシノデイジー
1800mで3連勝を飾ったのち、2000mで3.4着。「距離の壁」と額面通り受け取れてしまう戦績だ。洋芝でのパフォーマンスから、皐月賞ウィークの高速馬場適性にも不安が残る。

・5枠9番 メイショウテンゲン
前走の走りを見るより、道悪適性は相当なものがある。末脚の破壊力は世代屈指も、高速決着でマイラータイプが台頭しやすい皐月賞のイメージとはマッチしない。

・5枠10番 シュヴァルツリーゼ
コーナリングで若さを見せるあたり、まだまだ未完成の馬。本当に強くなるのは早くて秋、普通に捉えて来年以降だろう。

・6枠11番 ラストドラフト
新馬戦、京成杯と下した馬がことごとく皐月賞トライアルで馬券圏外。道悪とはいえ自身の前走も少々だらしない印象だった。持ち時計も平凡で、巻き返しを期待するのは酷か。

・6枠12番 サートゥルナーリア
ノーステッキで危なげなく勝利を収めた過去3戦。ポテンシャルの高さに疑いようはない。普通にいけばこの馬が日本ダービーを勝つと思っているが、高速馬場と除外対象だった逃げ馬ダディーズマインドの出走は誤算だろう。ハイペース経験がなく、持ち時計も平凡なこの馬にとって1分57-58秒台の決着は未知数。勝利に向けての死角があるとすれば今回だ。

・7枠13番 ブレイキングドーン
稍重の新馬戦、重の弥生賞と渋った馬場で真価を発揮するタイプ。パンパンの良馬場が濃厚な今回、前走以上の上積みには疑問符が付く。

・7枠14番 ダディーズマインド
前走は1000m通過63秒8の超スローに恵まれた。GI馬が揃うこのメンバーでは厳しいだろう。

・7枠15番 クリノガウディー
外枠で凡走→内枠で激走の朝日杯FSを見るより、インをロスなく立ち回ったときにチャンスが生まれる馬。必然的にこの枠では評価を下げざるを得ない。

・8枠16番 タガノディアマンテ
連対を確保した2戦はいずれも外回りコースの非根幹距離。淀みない流れの京都新聞杯なら評価を上げたいところだが……。

・8枠17番 アドマイヤジャスタ
好位での立ち回りを身上とするタイプ。2000mで上がり3F最速を計時したレースはなく、この枠は同馬にとって試練の枠と言えるだろう。個人的には内枠に入った際の日本ダービーで狙いたい。

・8枠18番 ナイママ
中央場所では【0-0-0-4】と凡走続き。さすがにここでは厳しいだろう。

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