田原基成オリジナルコラム

【無料】田原コラム モズカッチャンほか、2018エリザベス女王杯出走予定馬17頭分析

エリザベス女王杯が行われる今週。特殊な京都芝外回りコースゆえ波乱も珍しくなく、過去には150万馬券が飛び出したことも。波乱の使者のほとんどが逃げ・先行馬と、脚質に偏りがある点も見逃せない。

そこで今回のコラムでは、2018エリザベス女王杯に出走予定の17頭をあらゆる角度から分析してみたい。私なりの視点で捉える17頭の判断基準が、あなたの予想の参考になれば幸いだ。

・アドマイヤリード
昨年のヴィクトリアマイル勝ち馬も、その後は連対なしと低迷。前走府中牝馬Sも7着と見せ場なく敗れてしまっている。

一変はさすがに厳しいのでは……と思われるが、エリザベス女王杯の舞台となる京都芝外回りは【2-2-0-1】とほとんど大崩れがない得意コース。癖のある京都芝外回りはリピーターを多く輩出する条件でもあり、見限るには早計だ。

・ヴァフラーム
5勝中3勝が稍重という道悪巧者。前走はその馬場に加えて52キロの軽量が味方した印象を受けた。パンパンの良馬場が想定される京都に56キロの斤量で臨む今回、厳しい戦いとなりそうだ。

・エテルナミノル
昨年のエリザベス女王杯は11着と見せ場なく敗戦。ムラ駆け傾向にある馬だが、好走レンジは「外枠の根幹距離」と捉えてよさそうだ。ここは厳しい戦いが予想される。

・カンタービレ
ローズS勝利の勢いをもって臨んだ秋華賞は3着。本来と異なる差す競馬にもかかわらず一定の結果を出した点は評価すべきだろう。

3勝すべて芝1800mと距離適性に偏りがあるだけに、ここは2200mの距離延長が課題。とはいえ京都芝外回り自体は未勝利を加速ラップで制しているように適性はまったく問題なく、低評価は禁物か。

・クロコスミア
昨年のエリザベス女王杯2着馬。1000m通過62秒0の超スローを番手から運べた点、時計のかかる馬場が好走を後押ししたのだろう。

翻って、今年は4戦すべて馬券圏外と勢いに陰りが見られる点は気がかり。リピーターと好相性のレースだけにノーマークは禁物だが、昨年以上のパフォーマンスを望むのは少々酷かもしれない。

・コルコバード
3連勝で臨んだ前走丹頂は2着。軽ハンデ馬にしてやられた形だが、長距離なら牡馬相手でも通用することを証明してみせた。

これまで13戦すべて上がり3F3位以内と切れ味はこのメンバーに入っても引けを取らない。好走歴に乏しい京都かつ初重賞挑戦がGIと越えるべきハードルは決して低くないものの、秋のGIを席巻するノーザンファーム生産のクラブ馬という点は頭に入れておきたいところだ。

・スマートレイアー
8歳を迎えた古豪が今年もエリザベス女王杯に出走。昨年は重賞勝利の勢いを引っ提げ臨んだが、6着と馬券圏外に。全盛期のパフォーマンスから衰えが否めない今の状況を鑑みると、叩き一変は簡単ではないだろう。

・ノームコア
休み明けの前走紫苑Sはレースレコードでの勝利。春に抱いた時計のかかる馬場巧者のイメージを払しょくする勝ち方だった。

今回は初の2200mに加えて関西圏と課題は山積み。常識的には割り引く必要があるのだろうが、菊花賞のフィエールマンも同様の意見があった点は記憶にとどめておきたいところ。ノーザンファーム天栄×ルメールはそのフィエールマンと同じタッグ……常識破りのローテーションが「今後の常識」になる可能性を考えるべきだ。

・ハッピーユニバンス
好走は新潟・洋芝とローカル場所に限定。中央場所での好走歴はなく、自分の競馬に徹してどこまで……といったところか。

・プリメラアスール
近走は掲示板内すら確保できず精彩を欠く印象。相手強化のここは厳しい戦いを強いられそうだ。

・フロンテアクイーン
実に7戦連続で馬券圏内を確保している安定株。競馬場・馬場・展開問わず大崩れのないパフォーマンスは評価すべきだろう。

GIの今回も……と期待したくなるが、高い壁として立ちふさがるのが「距離」。芝2000m超【0-0-1-3】、3着時も勝ち馬から1秒離されたものだった。得意条件に戻る次走が狙い目か。

・ミスパンテール
昨秋-今年の春にかけて4連勝。いずれも辛勝だったが、脚質自在のレースセンスをいかんなく発揮した。

2戦2勝の京都芝外回りに替わるのはプラス材料。しかし、芝1800m超【0-0-0-3】最高着順が9着という結果はいただけない。適距離替わりのタイミングで見直したい。

・モズカッチャン
昨年のエリザベス女王杯勝ち馬。連覇を狙う今年は札幌記念からの直行ローテを選択した。

その前走やレイデオロとタイム差なしの京都記念をみるより、牝馬限定のここでは明らかに格上。とはいえ今年は昨年ほど馬場が荒れておらず、本来使う予定だった府中牝馬Sを熱発で回避した臨戦過程も気がかり。実績に敬意を表しつつ、凡走の可能性も考えおきたい1頭だ。

・リスグラシュー
休み明けの前走府中牝馬Sは2着。ディアドラとの比較で2キロもらいの斤量で臨んだだけに、勝利を逃した点に少々不満が残るレースとなった。

叩き2戦目【0-2-1-0】が示すようにローテーションは文句ないが、エリザベス女王杯は昨年8着に敗れたレース。今年は芝1600mの東京新聞杯から始動したようにヴィクトリアマイルが年間最大目標だったことは明らか……舞台適性という点では一枚割り引かざるを得ない。

・レイホーロマンス
51キロの軽量で臨んだ近走も馬券圏内まであと一歩。56キロかつGIのメンバーとなると厳しい印象は否めないだろう。2戦2連対と好相性の芝2200m替わりに一縷の望みを託したいが……。

・レッドジェノヴァ
牡馬混合の別定GIIと、厳しい条件に思われた前走京都大賞典で2着。ここにきての充実度には目を見張るものがある。

この馬で注目したいのは、前走後も栗東に滞在して調整を続けている点。ブラックエンブレム、クィーンスプマンテと2頭の京都GI勝ち馬を輩出した調教師のメソッドを採用しており、陣営の準備は万全だ。

・ワンブレスアウェイ
牡馬相手のオープン特別で馬券圏内に入ったように、近走の充実ぶりは確かなもの。とはいえGI級の切れ味や先行力があるとは言いがたく、ここは力試しといったところか。

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