カリスマ藤田伸二のコラム

[無料] 【藤田伸二のコラム】竜二おめでとう!馬の能力を信じて前々で競馬をしたのが最大の勝因

本コラムは先日公開に至った「宝塚記念 回顧動画」に基づき、藤田伸二本人の発言内容を全て文字に書き起こしたものです。
実績馬が本調子ではないという前評判の中、サトノダイヤモンド(3.9倍)、キセキ(5.7倍)、ヴィブロス(6.5倍)、パフォーマプロミス(8.5倍)のと上位人気馬のオッズが割れて大混戦となった今年の宝塚記念。優勝したミッキーロケットはもちろん上位入線した各馬について、今回も騎手ならではの目線からレースを回顧してくれました。"竜二の馬が強かったのかもしれないけど、俺はそうは思わない"という真意とは!?
是非最後までお付き合いください。
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(グラスを持ちながら)今回はわけあってホロ酔い気分で回顧をさせてもらうよ!

今回は宝塚記念、上半期最後のGIレースだね。今年は混戦で何が勝つかわからないと言われていたけど、当たり前に走ればサトノダイヤモンドがちぎるんじゃないかな?と思っていたよ。

あと、最初に馬場について少しだけ触れさせてもらうと、騎乗していた者の感触としては、良馬場発表でも雨が降っているのであれば稍重と思ったほうがいい。稍重発表なら、重・不良と思って欲しい。乗っている者としては、そういう感覚なんだ。
だから、今回の馬場は俺に言わせたら天気が良くて稍重発表だったけど、重・不良以外の何ものでもない。だから前残りもあるかなと思っていた。


===ミッキーロケット===
(ミッキーロケットが好スタートを決め、馬ナリで先行集団につけたシーンで)竜二は好きな位置をとれる手応えで、周りの馬を見ながら"この位置でいいや"というポジションを選択しているね。

(向こう場面のミッキーロケットを指差して)ハナを切ったのはサイモンラムセスと小牧太。おそらく、これはみんなが解っていたこと。その想定されたペースの中で、勝ち馬は前から5、6番手にいるね。ホントに竜二はカッコよく乗っているよね。コイツはカッコよく乗れる騎手なんだよ。テイエムオペラオー以来、GIを勝っていないというのが不思議なくらいだ。コイツはいい男だし、乗れる騎手だよ。

(直線からゴールにかけて)自分の馬の能力を信じて前々で競馬をしたのがよかった。途中からみんなサトノダイヤモンドを目掛けてレースをしていたから、ミッキーロケットはマークされていなかったのも恵まれたかな。


===ワーザーについて===
海外の馬については、よくわからないからコメントのしようがない。


===サトノダイヤモンドについて===
(4角から直線にかけてマクってきたシーンで)状態が良ければ実績的にも、この馬が馬ナリで勝つんじゃないかと思ってレースを見ていた。勝負どころでここまで上がってきているから、馬券を買った人には納得してもらえる騎乗はしている。そこは解って欲しいポイントだね。

(直線残り300m付近)もうここで手応えがない。ここで手応えがまだ残っていれば手綱をグッと持っていられる。だから、このあたりでルメールは勝てないと思ったんじゃないかな。

(直線残り150mからゴールにかけて)外からワーザーに交わされて、ヴィブロスに並ばれた時点から全力で追うのを止めているよね。囲まれた時点でそういう判断をした。馬の余力については騎手にしか判らないからね。
でも、さっきも言ったけどルメールは馬券を買った人に納得をしてもらえる騎乗はしているよ。1番人気を背負っていたし、サトノダイヤモンドのレースはしている。この馬はやっぱり馬場が良くないときには走りにくい馬なのかなと単純に考えてもらったほうがいい。


===ノーブルマーズについて===
(直線残り150m付近)今回は高倉を褒めてあげたい部分はたくさんあるんだけど、ここでは外にいた5番の馬(ストロングタイタン)が下がっていくのをちゃんと確認してから竜二の外に出しているのがわかる。もし、5番の馬がもう少し前にいたら、斜行になっていた訳だよ。だけど、シッカリと確認してから外に出しているから、高倉の馬に乗る技術が上達していると感じたよ。内枠も良かったし、上手く立ち回っていたと思う。


===ヴィブロスについて===
(向こう場面のシーンで)ツイッターで祐一について"ずっと引っ掛かってましたよね?"という質問が来ていたけど、これは引っ掛かっていたのではなくて、馬が馬場に脚を取られて、騎手が構えて乗っているという感じで捉えて欲しい。

(4着でゴール版を過ぎたシーンで)しかし、ホント祐一は毎回いい馬に乗っているよな。。


===スマートレイアーについて===
ツイッターでこの馬についての質問があったから触れておくけど、GIだと8歳牝馬では厳しいよな。


======回顧を終えて======
今年の宝塚記念は、2200mを一番上手に回った馬が勝ったレース。競馬はどんなレースでも、最短距離を走れる内枠は有利。外枠の馬は余分に距離を走らされることになるからね。
俺がダンツフレームで勝った時も馬場が悪かったけど、やはり勝負どころから前につけた馬が勝つのが宝塚記念というレースなんだと思う。今回も、竜二の馬が強かったのかもしれないけど、俺はそうは思わない。結局は、一番上手く立ち回った馬が勝ったというのが正直な感想かな。竜二の気持ちを考えても、最初から勝てると思っているような騎乗ではなかったよ。

(ゴール入線直後のシーンで)竜二が腕で涙を拭うような仕草をしているけど、俺は動物アレルギーだからコレをやったらインタビューの時に目が腫れるから出来ないな(笑)。
レース後に竜二に『おめでとう。長かったな』とメールを送ったら、『ありがとうございます』とニコちゃんマークつきで、ちゃんと返信がきたよ。
竜二はいつでもGIを勝てる腕があるんだけど、人脈を大事にするところがあるから、長くGIを勝てなかったことについては恵まれなかった部分もある。去年の秋に乗り替わりになったモズカッチャンとかもそうだよね。竜二から乗り替わった後、すぐにGIを勝たれたり。
いままで運がなかったけど、ここで運が巡ってきたのであれば、秋にはもっといい結果が出るんじゃないかな?このレースで周囲の竜二に対する評価も上がっただろうからね。