地方競馬コラム

【地方】注目のレース 京浜盃2019 3月20日発走(過去成績/データ/追い切り)

■レースの概要

創設は1978年で、当時から南関東三冠競走の前哨戦として位置付けられていた。レース名は、優勝杯を提供する京浜急行電鉄に由来する。
近年でも南関三冠競走の開幕戦・羽田盃へ向けた最重要トライアルであることに変わりはなく、クラシックを狙う南関東の素質馬のみならず、JRAや他地区からの転入馬が参戦してくるケースも珍しくない。また、この京浜盃と羽田盃は、1ヶ月ほどのレース間隔しかないうえ、距離が100m違うだけで使用されるコースもほぼ同じということもあり、羽田盃は京浜盃の再戦ムードとなりやすい。過去5年では京浜盃優勝馬が羽田盃で[3.2.0.0/5]という成績を残しており、まさにクラシックへ直結するレースとなっている。
今年も上位3頭には羽田盃への優先出走権が与えられる。





■出走表


※変更情報などの詳細は主催者発表のものを参照してください






■今年のみどころ

昨年のNAR2歳最優秀牡馬に輝いたイグナシオドーロの回避が決まり、今年の京浜盃は南関重賞2勝馬ヒカリオーソと、全日本2歳優駿(JpnI)5着馬ウィンターフェルが人気を分け合いそうな雰囲気。生え抜きの南関馬と、ホッカイドウ競馬からの移籍馬の二強対決となりそうだ。


★ポイント★
『あくまで目標はダービー』と陣営が語る移籍馬ウィンターフェルの仕上がりと、逃げの競馬で結果を残してきたヒカリオーソの出方がレースのカギを握る。

【ヒカリオーソ】
南関重賞2勝を誇るヒカリオーソは、雲取賞で2歳時から南関ナンバー1の呼び声が高かったミューチャリーを退けたことで、一躍クラシックの主役へと躍り出た。生え抜きの南関デビュー馬、そして父フリオーソという血統からも、地元ファンの期待は大きい。
重賞のタイトルはいずれも逃げ戦法で手にしたものだが、前哨戦の今回、どのような位置取りでレースを進めるのか注目が集まる。トライアルらしく、本番を見据えて控える競馬を試すのか?それとも、ここも最内枠からハナを主張して勝ちに拘るのか?
今年の京浜盃のカギを握るのは、この馬の位置取りだといっても過言ではない。

【シビックヴァーゴ】
ハイセイコー記念2着以来の実戦となるが、昨年9月の準重賞ゴールドジュニアーでは、雲取賞でヒカリオーソよりも人気を集めたラプラスを下したことのある実力馬。これまで5戦のキャリアすべてが大井コースで[1.3.0.1/5]という成績。追い切りの動きからは好仕上がりを感じさせ、復帰戦から上位争いに加わっても不思議はない。

【ジョーパイロライト】
南関に移籍してから連勝中のジョーパイロライトは、ホッカイドウ競馬在籍時に、ブリーダーズゴールドジュニアカップでイグナシオドーロから0.5秒差の3着という実績があり、京浜盃に出走を予定しているホワイトヘッド、ステッペンウルフには先着を果たしている。移籍3戦目、走り慣れた門別と同じ右回りコース替わりなど好材料も多く、人気2頭ほど派手な実績はないが侮れない一頭。

【ウィンターフェル】
北海道2歳優駿の誤審騒動で、一躍有名になったウィンターフェル。2歳ナンバーワンを決める全日本2歳優駿でも、地方馬最先着となる5着に入ったように、その実力は折り紙つきだ。また、その全日本2歳優駿ではヒカリオーソ(7着)にも先着しており、直接の対戦成績ではこちらに軍配が上がる。
今回はホッカイドウ競馬からの移籍初戦で、仕上がり面に注目が集まるが、当初の始動予定を遅らせて乗り込まれており、7-8分くらいのデキで臨めそうだ。この一戦における勝負度合いは決して高くないが、能力で押し切ってしまう可能性は十分に考えられる。また、枠順の並び的にも、ヒカリオーソを目標にしながらレースが出来る点は有利。

【カジノフォンテン】
雲取賞で3着に好走したものの、当時は実績馬と2キロの斤量差があった。今回は斤量差がなくなるだけに苦戦は免れない状況だが、ケイコの動きからこの馬自身もかなり力をつけている印象。13番人気での好走だっただけにフロック視されがちだが、軽視は禁物だ。母が交流重賞で活躍したジーナフォンテンという血統からも、この馬のクラシック出走に期待を寄せるファンは多い。





■過去5年の成績







■データ(2009-18)

【血統別成績】※連対馬20頭



★ポイント★
 ⇒ サンデーサイレンス系、ミスタープロスペクター系が活躍しているが、近5年ではサンデーサイレンス系が4頭で優勢(ミスタープロスペクター系は2頭)





【枠番別成績】※連対馬20頭



★ポイント★
 ⇒ 2枠、8枠の活躍が目立つが、近5年では外枠(7、8枠)が8頭の連対馬を出しており圧倒的に優勢





【勝ち時計】



★ポイント★
 ⇒当日の馬場にもよるが1分47-48秒台の決着が標準





■有力馬情報 - 厩舎コメント

【ヒカリオーソ】 (勝ってさらに上昇)
勝ったレースでは逃げるカタチになったけど、控える競馬でも大丈夫。前走は道中で少し遊ぶようなところがあり、まだ余裕があった。状態は上向きで、今回もいいデキで臨めそうだよ

【ホワイトヘッド】 (素質は高い)
まだ完成されていない状態でこの成績を残しているように、ポテンシャルは高い。これからどんどん成長するはずだから、先々の期待は大きい

【シビックヴァーゴ】 (成長感じる)
前走後にひと息入れたが、緩さがなくなり馬がシッカリしてきた。あとは課題のスタートをクリアしてくれれば、このメンバーでも楽しみ

【ウィンターフェル】 (目標はダービー)
当初は雲取賞から始動予定だったが、ジックリと乗り込むためここに目標を切り替えた。あくまで目標はダービーだけど、そこから逆算して調整してきたから動きは及第点。恥ずかしい競馬にはならない

【カジノフォンテン】 (成長著しい)
変わりなく順調。使いながら馬が成長しているから、相手はさらに強くなるけど十分にやれそうだよ。今回もリズムよくレースの流れに乗りたい





■追い切り情報

【ヒカリオーソ】 →[動き軽快]
15日 川崎 調左 稍 67.8-51.0-37.4 馬なり

【ホールドユアハンド】 →[マズマズ]
16日 浦和 調左 良 53.7-39.2 直一杯

【ステッペンウルフ】 →[順調]
16日 船橋 外左 良 62.7-49.0-36.7 一杯

【シビックヴァーゴ】 →[仕上がる]
16日 大井 外右 良 65.2-51.4-37.3 強め

【ウィンターフェル】 →[追毎良化]
16日 船橋 外左 良 63.8-50.5-38.5 一杯

【カジノフォンテン】 ⇒[上昇気配]
16日 船橋 外左 良 62.6-48.9-36.6 馬なり





-----------

文・編集部、地方班

-----------