地方競馬コラム

【地方】注目のレース フジノウェーブ記念2019 3月6日発走(過去成績/データ/追い切り)

■レースの概要

2009年に東京シティ盃がダートグレード競走に格上げされたことに伴い(同時に東京スプリントに改称)、その前哨戦として翌2010年に創設された比較的新しいレース。2013年までは東京スプリング盃の名称で施行されたが、翌年からは同レース4連覇の偉業を達成したフジノウェーブの功績をたたえ、現在のレース名に改称された。
南関東で行なわれる距離1400mの重賞は、その殆どが浦和競馬場で行われるが、浦和競馬場以外で行なわれる南関重賞は現在このフジノウェーブ記念のみ。
4月に行なわれる東京スプリント(JpnIIII・大井1200m)を目指すスプリンターが集結し、春のスプリント路線を占う意味でも非常に重要な一戦。優勝馬には東京スプリントの優先出走権が与えられる。




■出走表


※変更情報などの詳細は主催者発表のものを参照してください




■今年のみどころ


今年は歴戦の古豪に、昨年のNAR3歳最優秀牡馬に輝いたクリスタルシルバーなどクラシックから路線変更した4歳馬が挑む構図。さらに、JRAからの移籍馬も加わり、かなりの混戦ムード。緒戦を制し、春の短距離王に一歩近づくのはどの馬か!?

★ポイント★
ネームバリューがある元JRA所属馬は転入初戦でも人気を集める傾向にあり、オッズに惑わされず有力各馬の力関係をシッカリと見極めることが重要


【キャンドルグラス】
17年のクラシック羽田盃3着馬だが、3歳秋からは短距離路線に変更して素質が開花。6ハロンがベストの印象も、7ハロンは十分に守備範囲だ。昨年は大外枠からのスタートでやや後手を踏み9着に敗れたが、今年は好枠を引き当てリベンジを期す。

【ショコラブラン】
17年の交流重賞路線で活躍したが、上手く賞金を加算できずに18年は交流重賞への出走が叶わなかった。JRAのオープン特別ではややアタマ打ちの感があり、新天地を求めて大井競馬へと移籍。全盛期には見劣るとはいえ、まだ中央のオープンでも掲示板に載れる程度の力はあり、鞍上にリーディングの森泰斗を配してきたあたりからも、陣営の期待の高さが窺える。

【アルタイル】
15年ユニコーンS3着、17年マーチS3着などの実績がある実力馬。南関東への移籍初戦だった前走では2着に好走しており、砂の深いダートへの適性を示した。久しぶりの7ハロン戦だけに前半は少し置かれてしまいそうだが、叩き2戦目、大井外回りコース替わりなど好材料も多く、能力全開となれば、まとめて差し切るだけの力はある。

【ノブワイルド 】
昨年のテレ玉杯オーバルスプリント(JpnIII)で、JRA勢をまとめて返り討ちにしたことは記憶に新しいところ。当時のメンバーを考えればここでアッサリがあっても驚けないが、59キロの斤量を背負い、スンナリと主導権を奪うことできるかがカギを握る。

【クリスタルシルバー】
3歳で挑んだ昨年のマイルグランプリでは、ヒガシウィルウィン、リッカルドといった南関東を代表する古馬を下して見事に優勝。その他、ジャパンダートダービー(JpnI)4着などの実績が評価され、クラシック優勝馬を差しおき18年のNAR3歳最優秀牡馬に輝いた。前走の勝島王冠では7着に敗れたが、レース後にジョッキーから『掛かり気味だったから現状では7-8ハロンくらいが良さそう』というコメントが出ており、この距離で上手く脚が溜まれば2走前の再現も可能だろう。

【トロヴァオ】
2歳時にハイセイコー記念を制した重賞ウイナーで、続く全日本2歳優駿(JpnI)では4着に入り、翌年の南関クラシックでも活躍した。古馬になってからは1勝のみと、好走はするものの勝ち星に恵まれず"善戦マン"というイメージが定着しているが、意外なことに大井の1400mに出走するのは今回が初めて。けっして得意とはいえない浦和コースのさきたま杯(JpnII)で5着に入れるのであれば、得意の大井コースで前進があったとしても不思議ではない。展開次第では、上位入線のチャンスがありそうだ。

【キャプテンキング】
17年のクラシック羽田盃を制して以降、なかなか重賞2勝目に手が届かなかったが、昨年のゴールドカップでは後続に0.7秒差をつけて快勝し、完全復活を強く印象づけた。前走の鮮やかな勝ちっぷりと、昨年4着という実績から、戦前の下馬評ではこの馬が1番人気に支持されそうな雰囲気。昨年のフジノウェーブ記念には、リッカルドやキタサンミカヅキといったJpnIでも好勝負できるレベルの馬がエントリーしていたが、今年はそこまでの馬は見当たらない。この馬自身の充実度の違いもあり、昨年以上の結果を期待するファンが多いことも頷ける。ただ、今年はかなり外めの枠を引いてしまったので、いかにダッシュよく好位置をキープできるかがポイントになりそうだ。





■過去5年の成績



★ポイント★
 ⇒ 過去5年では10番より外のゲートからスタートした逃げ・先行馬が4勝を挙げている。また、59キロを背負った7-8歳馬が3勝を挙げており、実績ある高齢馬の活躍も目立つ




■データ(2010-18) ※10-13年は東京スプリング盃

【血統別成績】※連対馬18頭



★ポイント★
 ⇒もっとも多くの連対馬を出しているのはミスタープロスペクター系だが、そのうち4回はフジノウェーブが10-13年に記録したもの。近5年では1頭しか連対馬が出ておらず、あまり勢いはない




【枠番別成績】※連対馬18頭




★ポイント★
 ⇒1-2コーナーの中間にあるポケットからスタートし、すぐに最初のコーナーを迎えるため基本的には内枠の先行馬が有利なコース。ただし、このレースに関してはそれほど顕著な差は見られず、近5年の優勝馬はむしろ5枠より外から多く出ている。コーナリングでいえばもちろんインが有利だが、内枠には外から速い馬に被される危険性が、外枠には出負けした場合のリカバリーの難しさが、それぞれあることも覚えておきたい





【勝ち時計】



★ポイント★
 ⇒当日の馬場にもよるが1分25秒台の決着が標準





■有力馬情報 - 厩舎コメント

【キャンドルグラス】 (得意距離で)
年を重ねるごとに馬がシッカリとして力をつけている。1400mはもちろん守備範囲だし、この距離なら重賞のメンバーが相手でも好勝負になる

【マッチレスヒーロー】 (転入初戦)
転入初戦なので掴みかねる部分もあるが、中央在籍時の実績からこの距離はベスト。能力のある馬だし、どんなレースをしてくれるか楽しみにしている

【ショコラブラン】 (大井実績あり)
転入して初めてのレースだけど、大井コースは以前に交流重賞でいい走りをしていたから問題ないと思う。能力どおりならいい勝負になりそう

【アルタイル】 (状態アップ)
転入初戦をひと叩きして状態はアップしている。この距離への対応がカギになりそうだけど、広い大井コースは合いそう

【リコーワルサー】 (ここ目標)
当初からここを目標にしていたから態勢は万全。満足のいく仕上がりにもってこれた。前走のレースでは多少力む面がみられたから、そのあたりが解消されれば

【クリスタルシルバー】 (距離の融通効く)
休み明けになるが仕上がりは上々。距離の融通が効くタイプだけど、2走前の走りをみてもこれくらいの距離が良さそう。いいカタチで今年のスタートを切りたい

【キャプテンキング】 (ベスト距離)
前走後はここを目標に乗り込んできたから、いい仕上がりで臨めそう。現状ではベストの距離だし、今回もある程度の位置で流れに乗りたい。連勝を期待





■追い切り情報

【キャンドルグラス】 →[動き軽快]
2日 船橋 外右 不 66.5-52.5-39.4 馬なり

【マッチレスヒーロー】 →[追毎良化]
28日 小林 外右 稍 68.9-51.8-38.9 馬なり

【ショコラブラン】
外厩調整

【アルタイル】 ⇒[気配上昇]
28日 小林 外右 稍 66.9-48.9-35.7 一杯

【リコーワルサー】 →[デキ安定]
2日 小林 外右 不 68.1-51.5-36.9 強め

【クリスタルシルバー】 ⇒[好気配]
2日 大井 外右 不 65.4-51.2-37.5 馬なり

【キャプテンキング】 →[態勢整う]
2日 大井 外右 不 66.0-51.2-37.9 馬なり


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文・編集部、地方班

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