地方競馬コラム

【地方競馬】「平和賞(SIII)・見どころ」


■平和賞・見どころ

今年で64回目の平和賞(SIII)。

1着馬には12月の「全日本2歳優駿(JpnI)」の優先出走権が与えられる。
勝てばJRA勢を含めた全国の強豪と対決へ。

出走する2歳馬にとって将来への期待が膨らむ一戦だ。


■ポイント1「データで見る注目点」

先日公開した「平和賞(10年データ)」によると、過去10年の馬券対象馬の前走着順は半数が1着馬。

前走2着や3着も好結果を出しており、実に馬券対象の90%以上は前走5着以内。
平和賞は前走成績に注目したい。


■ポイント2「前走5着以内の出走馬は?」

【1枠1番サージュ】(船橋)
浦和の新風特別2着

【4枠5番トーセンアイアン】(船橋)
船橋のトーシンブリザード・メモリアル1着(2位入線繰り上がり)

【4枠6番ライズインザノース】(川崎)
川崎のアドバンス賞1着

【5枠7番アギト】(浦和)
川崎の秋茜特別2着

【6枠9番ヒカリオーソ】(川崎)
川崎の鎌倉記念4着

【6枠10番カジノフォンテン】(船橋)
船橋の2歳新馬1着

【7枠11番ハルディネロ】(大井)
大井のはやぶさ特別1着

【7枠12番トーセンガーネット】(浦和)
船橋のトーシンブリザード・メモリアル失格(1位入線)

【8枠14番リュウノボサノバ】(船橋)
船橋のポートサイドアイドル特別1着

今年は上記9頭が前走5着以内。
以下より、各馬のポイントを紹介!


■ポイント3「前走好走馬の注目点!」

『1番サージュ』。前走は浦和1500mで2着。走破タイムは1分36秒0だった。
勝ち馬トーセンボルガからは0.1秒差。
この時計は南関東で評判となっている現2歳ホウショウレイルが9月に出した1分36秒3を上回るもので悪いものではない。

ただ、勝ったトーセンボルガは9月の若武者賞(川崎)で2着。
その若武者賞を勝ったのが、3番カネトシテッキン。
川崎1500mで勝ちタイムは1分37秒9だった。

しかし、カネトシテッキンは前走の鎌倉記念で通算4回目となる川崎1500mに出走し、持ちタイムを縮め1分36秒9で走破するものの、結果は6着。
トップレベルとはやや差のある印象を残した。

『5番トーセンアイアン』は前走で船橋1600mのトーシンブリザード・メモリアルを1着。
ただし、レースは2位入線であり、1位入線(失格)トーセンガーネットからは1.1秒の差だった。

また、前々走のサプライズパワー・メモリアルでは、のちに鎌倉記念を勝つミューチャリーから0.7秒差の2着。
4戦2勝2着2回の安定感は魅力だが、必ずしもトップレベルとは言い切れない現状がある。

『6番ライズインザノース』は前走で川崎の1500m戦を1着。
北海道からの移籍初戦で結果を出した。
しかし、勝ちタイムは1分39秒0とこの世代の勝ちタイムとしては下から2番目。
カネトシテッキンの持ちタイムと比べても劣っており、必ずしも魅力のある数字ではない。

また、前々走のジュニアグランプリは、のちに鎌倉記念2着となるリンゾウチャネルから離れること1.5秒差の10着。
3走前のコスモス賞(札幌)は1着ナイママから3.3秒差。
5着サージュからも1.0秒離されての入線だった。
芝とダートの違いはあるが、強気になれる要素ではない。

『7番アギト』は前走の秋茜特別(川崎1500m)を2着。
走破タイムは1分38秒3と特に目立つものではない。
また同レースで0.9秒ほど前にいた1着ヒカリオーソもここに出走。
超えなければいけない相手がいる。

『9番ヒカリオーソ』の前走は川崎の鎌倉記念を4着。
前々走の秋茜特別で出した1分37秒4から時計を1.5秒縮めた1分35秒9で走破した。
鎌倉記念は勝ち馬ミューチャリーからは2.3秒離されたが、この馬も十分に走っている。

『10番カジノフォンテン』は前走がデビュー戦。船橋1500m戦を7馬身差の1着。
走破タイムは1分36秒7だった。
実はこの時計、前開催までの船橋1500mで行なわれた現2歳世代の中で最も速く、2位の勝ちタイムより1.4秒も速い。初戦は余裕ある内容で、さらに時計を詰めることは可能なはず。
要注目の1頭。

『11番ハルディネロ』はここまで2戦2勝。
1戦の馬を除けば、今回のメンバーで唯一負けていない。
また、前走大井の1400mで出した1分28秒6の走破タイムは、この世代の勝ちタイムとして最も速い。
過去2戦、序盤はやや控えめのポジションから終盤に追い上げてくる脚質。
後半の伸びに注目だ。

『12番トーセンガーネット』の前走はトーシンブリザード・メモリアルに出走して1位入線失格。
とはいえ、その際の走破タイムは1分43秒2。
これは、後に鎌倉記念を勝つミューチャリーを上回る数字であり、現2歳の船橋1600mでは最も速い時計。
前走の後に失格の決定等、色々あったが馬の能力自体は注意が必要だろう。

『14番リュウノボサノバ』は前走で船橋1200m戦を1着。
走破タイム1分14秒9は、現2歳世代の勝ちタイムとして最も速い。
それだけの実力を秘めている。
問題は全4戦がいずれも1200m以下であること。
1600mの対応が鍵となる。


■レースの見どころ

失格にはなったが、前走で好走したトーセンガーネット。
人気の中心はこの馬だろうか。

また前走で鎌倉記念4着のヒカリオーソ。
この馬も一戦毎に良くなっており、前走も例年なら勝ち負け。
巻き返す可能性がありそうだ。

一方、2連勝中のハルディネロも侮れない実力。

さらに1戦1勝カジノフォンテンは初戦が圧倒的。
キャリアの差はあるが、素質は勝ち負けレベルと見込みたい。


レース展開は、どれが逃げるか分かりにくいメンバー。

ただ、カジノフォンテンは初戦同様に前に行きそうだ。
それを見るようにトーセンガーネット。
さらにトーセンアイアンもこれに続きそうだ。

終盤、突き放そうとするカジノフォンテン。

それを捕まえにいくトーセン2頭。
さらにはヒカリオーソやハルディネロも猛追してきそうだ。


栄冠を手にするのは、どの馬だろうか。

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文、編集部・地方班(吉田)

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【地方競馬】2018 平和賞(過去10年データ)