地方競馬コラム

【重賞】2018 東京盃(JpnII)のポイント(超一級の出走)

東京盃(JpnII)
10月10日(水)
大井11R
発走20時10分



■「超一級」の出走する東京盃

エネイブルの勝った凱旋門賞に世界と日本のファンの注目が集まった先週。

一方、アメリカのサンタアニタパーク競馬場ではスプリントチャンピオンシップSが行なわれていた。

昨年に続き「ロイエイチ」が勝利し、BCスプリントの連覇に向けて順調なスタートを切った。

ロイエイチは今年3月に、日本のマテラスカイも挑戦したドバイゴールデンシャヒーンに出走。

レースはアメリカのエックスワイジェットなどがハイペースの逃げを打ち、最後は道中最後方にいたマインドユアビスケッツが直線一気でレコード勝ちを収める。

しかし、当日は外が伸びやすく差しの決まりやすい馬場であり、序盤から前のポジションを取ったエックスワイジェット(2着)やロイエイチ(3着)などの北米勢は、負けて強しのレースを見せた。

当時、マテラスカイは1600万下を勝ったばかりの身。

挑戦そのものが無謀と思われたが、世界のトップスプリンターの作り出すハイペースに難なく対応し、道中は三番手を追走。

最後まで粘り強く辛抱した5着は、中身の濃い競馬であり、将来の飛躍を期待させた。

帰国したマテラスカイは、緒戦の1600万下を勝つと、プロキオンS(ダ1400m)は1分20秒3と破格のレコード。

1200mの通過タイムは1分07秒5。JRAのダ1200m日本レコード(1分08秒7)より、1秒2も速かった。

プロキオンSが単勝5番人気だったことを考えると、ファンにとっては驚きもにじむ結果だが、3月のドバイでの走り、そこから成長した前走。

プロキオンSの結果は、もはや妥当と呼ぶべきものだろう。

マテラスカイは、既に世界のどのレベルでも通用する「超一級」のレベルに到達しているのかもしれない。

今年の「東京盃」。
最大の話題はそのレベルの馬が出走することであろう。


■マテラスカイは逃げ切れるのか?

レース序盤のポイントは「どの馬が逃げるのか?」だ。

筆頭候補は、国内では5戦連続で逃げているマテラスカイだが、今回はネロも出走する。

ネロの近走は一見すると成績に波があるものの、芝やダ1400mにも出走しているためであり、ダ1200mは全て重賞で、2着、3着、4着と崩れていない。

しかも、前々走のセントウルS(阪神)も2番手を追走したように、芝の短距離重賞で通用するダッシュ力があり、屈指のものがある。さらに、ダ1200mは2戦が大井とコース適性も高い。

マテラスカイとネロ。レース序盤のポイントは、どちらが主導権を握るかに注目だ。


■差し馬の台頭に注意!

2つめのポイントは「差し馬の台頭」だ。

東京盃の逃げ切りは不可能ではないが、過去10年の連対馬で、逃げ切った馬は2頭のみ。

逃げ切る難しさがあり、

17年の1着は「4角10番手」
16年の1着は「4角8番手」
15年の2着は「4角10番手」
14年の1着は「4角7番手」
13年の2着は「4角6番手」
11年の1着は「4角8番手」

など、例年ほぼ必ずと言っていいほど差し馬が台頭する。

今年も、昨年の勝ち馬キタサンミカヅキはもちろん、JRA勢のテーオーヘリオスサクセスエナジーグレイスフルリープといった差し馬や好位にポジションするグループが出走している。

最後の直線、どの馬が前を捉えるのか。


■東京盃の見どころ

今年の東京盃は、序盤から激しい争いが見込まれる。

マテラスカイは大井の経験はなくともスピード能力は破壊的だ。ネロは芝重賞で通用するテンのスピードと大井の実績に勝る。

2頭が主張し合えば相当に激烈な展開。序盤の流れが、レースに熱狂的なエネルギーを注入しそうだ。

そして、直線は逃げ馬を追走する先行勢に、怖い怖い差し馬が、どう猛な猛禽類のように容赦のない猛追を始める。キタサンミカヅキ、テーオーヘリオス、サクセスエナジー、あるいはその他。

前が追走を封じるのか、それとも後ろが飲み込むのか。

クライマックスは息を呑む瞬間を迎えるだろう。


【地方競馬】2018 東京盃(過去10年データ)


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文、編集部・地方班(吉田)

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