地方競馬コラム

【見どころ】マイルCS南部杯(JpnI)

・このコラムの主な内容
『過去3年の傾向』
『顕著な特徴』
『主な出走馬の見どころ』
『出馬表』



■過去3年の傾向

2015年のレースは、スタート直後にタガノトネールが先頭に立つと、ほぼ並んだ状態でエーシンビートロンとポアゾンブラック。その直後にベストウォーリアワンダーアキュートが追走。

タガノトネールが先頭のまま直線に進入すると、2番手ポアゾンブラック、その真横にベストウォーリアが並び、ワンダーキュートは外を回してその後ろ。

最後は、ベストウォーリアが前を捉えて1着入線。逃げたタガノトネールは2着。3着は終盤に脚を伸ばしたワンダーアキュート


2016年は、北海道のロイヤルクレストがハナに立つと、直後にホッコータルマエ。1馬身ほど後ろにコパノリッキー。その直後にベストウォーリア

直線に入ると先頭はホッコータルマエ、外にコパノリッキー。やや後ろにベストウォーリア

最後は、外を伸びたコパノリッキーが1着、続いてベストウォーリアが2着。3着は地力のあるホッコータルマエが、内から伸びていたレーザーバレットを抑えて入線。


2017年は、スタートでゴールドドリームが出遅れ。

先頭はノボバカラ、続いてウインフルブルーム。直後にコパノリッキー。並んでベストウォーリア。

残り600mで、ノボバカラ、ウインフルブルーム、コパノリッキー、ベストウォーリアの列は変わらず。5番手は押し上げたキングズガード。ゴールドドリームはまだ後ろ。

直線に入ると、先頭ノボバカラ、ほぼ真横にコパノリッキー。3番手にキングズガード

ゴールドドリームは押し上げているものの、カフジテイクと並んで7番手あたり。

最後は、コパノリッキーが1着、2着は逃げ粘ったノボバカラ、3着は直線入口で3番手に上がっていたキングズガード

4着にカフジテイク。スタートで出遅れて道中後方のゴールドドリームは5着まで。



■顕著な特徴

近3年の南部杯を振り返ると、序盤から先頭争いに加わったJRA勢がほぼ馬券に絡み、2番手集団で逃げた馬の後ろに位置した実力馬が結果を出している。

そして、この傾向は、それ以前の南部杯でもほぼ同じ。

一方、この3年で象徴的な出来事は2017年ゴールドドリームの出遅れ(後方から)。

この時点で既にフェブラリーS勝ち実績のあったゴールドドリームだが、その能力を持ちながら、序盤に出遅れたことが影響して、人気に応えられなかった。

似たようなことは過去にも起きている。

2009年のブルーコンコルド(3番人気5着)、2003年のアグネスデジタル(2番人気5着)。

2頭とも実績十分の名馬クラスの馬だが、「控えた」、もしくは「控え気味」の競馬で敗れており、序盤に後ろで控えることで好走が厳しくなる南部杯の特徴を顕著に表した。

南部杯のレース傾向――。これは常に意識しておきたい部分である。



■主な出走馬の見どころ

☆ゴールドドリーム
現役ダートNo1。昨年はフェブラリーSとチャンピオンズCを制覇。今年もフェブラリーS2着。課題だった地方の馬場も、かしわ記念、帝王賞の連勝で払拭。実績通りなら最有力だ。心配は昨年のような出遅れだが、ルメール騎手なら、そう心配はないだろう。序盤のポジショニングが鍵を握る。

☆ルヴァンスレーヴ
シリウスSも白山大賞典も3歳馬が勝っており、この世代はハイレベルだ。その頂点に立つルヴァンスレーヴ。史上初の3歳馬による南部杯制覇も現実的だ。一方、心配はスタートと脚質。ジャパンDDは良い意味で迫力十分の乱暴な勝ち方だったが、今回のコース&相手関係であの競馬が可能かどうか。この馬も鍵を握るのはポジショニング。とはいえ、仮に前走のような競馬で勝つようなら、世代交代は決定的。歴史的な馬となる可能性もある。

☆ノボバカラ
昨年の2着馬。近走は中央の芝重賞で二桁着順続きだが、それは昨年も同じ。ダートなら前に行く脚があり、昨年の再現も十分にありうる。あとは、ひとつ年齢を重ねて昨年との能力差がどう出るかだ。

☆ベストウォーリア
南部杯は今回で5年連続。昨年は6着だが、過去2勝2着1回。コース適性は疑いようがなく、ここでの好走に驚く要素はひとつもない。これまで同様、序盤は先行集団だろう。あとは最後の一押しが利くかどうか。

☆オールブラッシュ
帝王賞はテイエムジンソクのハイラップを追走して失速の9着。巻き返しを果たせるか。ただ、自分のペースで逃げたかしわ記念は最後の最後まで失速しなかった。鞍上は騎乗度胸満点の田辺騎手。前々走だけ走れるかどうか。

☆ノンコノユメ
前走は4着だが、3歳時にジャパンDDを制覇。今年は根岸SとフェブラリーSを連勝。実績は現役トップレベルで、ゴールドドリームに劣らない能力を持っている。ツボに嵌ったときの破壊力は軽視できない。

☆その他
この他にも中央からはエニフSを勝ったメイショウウタゲ。その他に地元勢や地方他地区の馬も出走。基本的には平穏なレースだが、数年に一度、極端な荒れ方をするレースでもある。道中でやや控え気味の馬が人気を集めそうな今年だ。アッと驚くような結果もあるかもしれない。



■出馬表


【第31回 マイルチャンピオンシップ南部杯(JpnI)
【10月8日(月)】
【盛岡11R】
【17時30分発走】

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文、編集部・地方班(吉田)

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